株価下落によるリスク回避の円買いが優勢

[概況]

米国債利回りの低下に東京市場終盤に当日安値109.360円まで下げたドルは其の後下値揉み合いとなり、NY市場で発表された5月新築住宅販売件数は予想を上回ったが為替市場には影響薄だった。そしてNY株式市場が売られて始まり、貿易摩擦拡大を警戒する売りに株価が下げ幅を拡げると、終盤にドルは再び当日安値と同値まで値を下げた。
 
しかしナバロ国家通商会議委員長が「トランプ政権の通商政策は誤解されている。中国も他国からも米国への投資規制の計画はない」と発言した事が伝わると株価は下げ幅を縮小し、ドルも買い戻されて当日高値110.050円まで急伸した。
 
しかし大台は維持出来ず、最後は前週末比-23銭の109.750円と値下がりし、ユーロは対ドルで買われた事などに+22銭高と上昇して引け、それ以外の主要通貨は値下がりした。週明けの外国為替市場は貿易摩擦を警戒して株価は下落し、為替市場はリスク回避の円買いが優勢となった。
 
トルコ大統領選挙は現職のエルドアン大統領が勝利して、トルコリラは一時13日以来となる24円台まで上昇したが、最後は値下がりして引けるなど上昇は続かず、目先は貿易摩擦の行方を警戒する株価の下げに為替市場も上値の重い展開か。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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