株価の落ち着きどころを模索する動きか

 
日経平均は大引けにかけて締まり、大陽線を示現したのだが、これが前日の大陰線の実体部分の範囲内に綺麗にとどまる、俗に言う「陰の陽はらみ」であった。現在は完全な底入れとも下げ途上の小休止とも言い切れないが、きょうの終値より高く寄り付いて、なおかつ陽線で引ければ本格リバウンド局面が期待され、きょうの終値より安く寄り付いて陰線で引けた場合は一段と下値を試す展開を覚悟する。
今週末9日はオプションSQ算出日であり、あすは「SQ週の魔の水曜日」だ。ある意味、「天下分け目の水曜日」といえるかもしれない。
 
テクニカル的には、まずは5日線(3万5854円、6日時点)を早々に上回ることができるかが注目される。難なく超えてくれば押し目買い意欲は高まる一方、売り急ぎは抑制されやすく、反転攻勢モードに入る展開が期待できるだろう。
米国で一部経済指標に明るいものが出たことも極度の景気後退懸念を弱めさせたようである。アジア株も反発に転じており世界同時株安はひとまず一服。日経平均はチャート面から昨日の窓空けに当たる3万5300円~3万5900円の範囲が目先の戻りのメドとなるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
37869.51  新値三本足陽転値
37383.12  ボリンジャー:-1σ(26週)
36914.19  ボリンジャー:-1σ(25日)
36889.75  ボリンジャー:-1σ(13週)
36866.96  200日移動平均線
36791.45  均衡表転換線(週足)
36791.45  均衡表基準線(週足)
36791.45  均衡表基準線(日足)
36299.61  6日移動平均線
35952.64  ボリンジャー:-2σ(26週)
35189.76  均衡表雲上限(週足)
35172.25  均衡表転換線(日足)
35162.67  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
34675.46  ★日経平均株価6日終値
 
34522.15  ボリンジャー:-3σ(26週)
34516.25  ボリンジャー:-2σ(25日)
33435.59  ボリンジャー:-3σ(13週)
32748.99  均衡表雲下限(週足)
32118.31  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は6日、前日比-19.50(低下率27.59%)の51.19と大幅に低下した。なお、高値は70.69、安値は36.38。今日の東京市場は買いが先行し、日経225先物は上昇して始まった。日経225先物は昨日までの3日続落で7850円下落しており、今日はその反動もあり、取引開始後も買い戻しが継続。株価大幅高を受け、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが緩和し、日経VIは昨日の水準を大幅に下回った。ただ、株価の落ち着きどころを模索する動きは続くとの見方が多く、日経VIは不安心理が極めて高まった状態とみなされる30は大きく上回った水準での推移となった。
 
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
 

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