[概況]
欧州市場で発表された独7月ZEW景況感指数は予想を下回ってユーロは売られ、対ユーロで買われたドルは対円でも上昇して欧州市場中盤に111.365円の当日高値を付けた。
其の後は揉み合いとなり、NY株式市場が続伸で始まるとドルは111円台で揉み合いが続いたが、引け近くにブルームバーグが、米政府は2,000億ドル相当の対中関税リストを公表する方向と伝えると貿易摩擦に対する警戒感からドルは売られ、欧米市場安値で111円割れ寸前となる111.040円まで急落した。
しかし111円は割れず、最後は前日比+26.5銭高の111.100円と111円台に乗せて引け、株価上昇によるリスク選好の円売りにドル以外の主要通貨も上昇した。ドルは111円台に乗せたが、この日発表の独ZEW景況感指数は米政府による関税措置で予想を下回る悪化となったと見られる事から貿易摩擦への警戒は続いており、ドル高進行はゆっくりではないかと思われる。
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