東証グロース市場は、指数は前日まで5営業日続伸していたなか、今年最後の取引とあって利益確定目的の売りが優勢だった。前日の米株安も投資家心理の重荷となった。もっとも指数は朝方に小高い場面があり、個人などの買いによる底堅さもみられた。
前日はグロース銘柄の6割が値上がりしており、年末年始の休みを前に売りが出やすかった。ただ、年末相場で大型株の動きが鈍る中、「運用成績が良好で運用意欲が強い個人の物色がきょうも小ぶりの銘柄に向かった」とされ、東証全体の売買代金上位にグロース銘柄が入った。また、グロース市場の代金上位には騰落率が10%を超える銘柄が散見された。
東証グロース市場250指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比7.33ポイント(1.07%)安の675.21だった。グロース250、グロースCoreは軟調。
グロース市場ではジーエヌアイやGENDA、フリーが下落した。一方、農業総研やSchoo、リベロは上昇した。
値上がり銘柄数218、値下がり銘柄数357と、値下がりが優勢だった。
個別ではTMH、ファインズがストップ高。いつもは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイグループホールディングス、農業総合研究所、i-plug、ワンダープラネット、サイエンスアーツなど12銘柄は年初来高値を更新。オンコリスバイオファーマ、フィットクルー、ジャパン・ティッシュエンジニアリング、スタートライン、アスタリスクが買われた。
一方、TORICOが一時ストップ安と急落した。グランディーズ、GMOコマース、GMO TECHホールディングス、INFORICHは年初来安値を更新。パワーエックス、PostPrime、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、WASHハウス、トランスジェニックグループが売られた。
