【寄り付き概況】
31日10時現在の日経平均株価は前日比27円74銭安の1万9650円11銭で推移。
31日午前に発表の5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から横ばいの51.2となり、中国の景気減速への懸念が和らいだ。このため、コマツなど中国向け需要の大きい銘柄などが下げ幅を縮め、相場全体を下支えした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
業種別では33業種中9業種が値上がり。1位は情報・通信で、以下、倉庫・運輸、サービス、化学と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、銀行が並んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5995億円、売買高は4億4198万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は981と全体の49%を占めた。値上がりは844、変わらずは186だった。
日経平均マイナス寄与度は5.32円の押し下げでユニファミマ がトップ。以下、ファストリが4.94円、ファナックが2.85円、デンソーが2.78円、電通が2.28円と続いている。
プラス寄与度トップは東エレクで、日経平均を6.65円押し上げている。次いでソフトバンクが3.76円、アドテストが2.74円、コナミHDが2.28円と続く。
個別では、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの煙が出ない「加熱式たばこ」の日本市場に進出すると伝わり、JTが下げ幅を広げている。引き続き三菱UFJなど金融株が安い。液化天然ガス(LNG)受け入れ基地とガス火力発電所を建設すると伝わった住友化は下落している。中期経営計画の見直しが伝わった三越伊勢丹も下げ幅をやや広げた。
半面、30日に投資家向け説明会で今後の事業見通しを明らかにしたパナソニックが高い。NTTやKDDIも上げ幅を広げている。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)の上昇を受け信越化やアドテストなど半導体関連銘柄も買われている。資生堂や花王にも買いが続いている。古河電は年初来高値を更新した。
東証2部株価指数は続伸している。Tスマートとフュトレックが上げ、シャープとウェーブHDが下げた。
225先物はGS・HSBC・JP・野村・ドイツが買い越し。
メリル・アムロ・モルスタ・クレディ・三菱が売り越し。
TOPIX先物はパリバ・GS・ドイツ・HSBC・UBS・三菱が買い越し。
メリル・みずほ・ソジェン・モルスタ・アムロが売り越し。
外資系等は、ANA(9202)、地所(8802)、ニチアス(5393)、三井金(5706)、DOWA(5714)、テクマト(3762)、東セン(8439)、大豊建(1822)、NSSOL(2327)、富士機械(6134)、CTC(4739)、eBASE(3835)、ベルーナ(9997)、NTT(9432)、東エレ(8035)に注目。
テクニカル的には、ライト工(1926)、コカBJI(2579)、JALUX(2729)、わらべや(2918)、ダイヤD(3073)、ツルハ(3391)、セーレン(3569)、コーエー(3635)、サイバーコム(3852)、AOITYO(3975)、クイック(4318)、TAC(4319)、扶桑化学(4368)、ライオン(4912)、ミルボン(4919)、コーセー(4922)、アジアパイル(5288)、三井金(5706)、ローツェ(6323)、ホシザキ(6465)、日ピラー(6490)、ホシデン(6804)、キーエンス(6861)、アルビス(7475)、東京計器(7721)、サンリツ(9366)、CEC(9692)、日鉄住物(9810)、ニトリ(9843)、CDS(2169)、コア(2359)、オプト(2389)、JP(2749)、グローバル(3271)、薬王堂(3385)、豆蔵(3756)、クレハ(4023)、サイバーエージェ(4751)、新日本電(5563)、マイクロニクス(6871)、ニチコン(6996)、ライトオン(7445)、シチズン(7762)、ピジョン(7956)、岩井コスモ(8707)、京急(9006)、ヤマト(9064)、乃村(9716)、藤田観光(9722)、オートバクス(9832)が動兆。
