26日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比342円60銭高の5万750円39銭だった。
前日の欧米主要市場はクリスマスで休場だったが、東京株式市場は買い優勢でスタート。きょうは12月期決算企業の権利付き最終売買日でもあり配当や優待狙いなどの買いが流入した。アドバンテストやソフトバンクグループ、東京エレクトロン、ファーストリテイリングといった指数寄与度の高い値がさ株が上昇し、相場を押し上げた。AI・半導体関連銘柄などが高く、日経平均株価の上昇幅は一時530円を超え5万0900円台まで値を上げる場面があった。ただ、市場参加者は少なく薄商いのなか、上値を買う動きは限られ午後1時過ぎ以降はやや伸び悩む展開となった。
25日は米国のほか、英国やドイツなどの欧州市場に加え、アジア市場でも韓国や香港が休場だった。東京株式市場は材料難のなかでも、アドテストやソフトバンクグループ(SBG)などハイテクや半導体関連株に買いが集まった。きょうは、12月期決算企業の期末配当や優待の権利付き最終売買日となるため、権利取りを意識した個人投資家などの買いも支えとなった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、15日に付けた最高値を上回る場面があった。市場では「日本株の上昇モメンタム(勢い)の強さから先高期待を強めた短期筋が株価指数先物に断続的な買いを入れ、日経平均を押し上げた」との声が聞かれた。
ただ、TOPIXが一時下落に転じるなど、日本株は次第に伸び悩んだ。年末を前に一部の個人投資家が利益確定売りを出したとみられる。
TOPIXの終値は5.08ポイント(0.15%)高の3423.06だった。JPXプライム150指数も続伸し、4.52ポイント(0.31%)高の1457.46で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7289億円、売買高は16億2605万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は861。値下がりは672、横ばいは71だった。
業種別株価指数(33業種)はその他製品、情報・通信業、海運業などが上昇した。下落は非鉄金属、ガラス・土石製品、建設業など。
個別銘柄では、キオクシアホールディングスやレーザーテック、ディスコ、KOKUSAI ELECTRICが高く、任天堂やIHIが堅調。JX金属や住友金属鉱山が買われ、東洋エンジニアリングやGMOインターネット、イビデンが値を上げた。12月期決算企業のすかいらーくホールディングスやキリンホールディングス、サッポロホールディングスなどがしっかり。
半面、フジクラや三菱重工業、東京電力ホールディングスが安く、サンリオやみずほフィナンシャルグループ、ファナック、三井金属、信越化学、ホンダ、味の素が下落。楽天グループやキーエンス、イオンも値を下げた。
