東京株式(前引け)=大幅続伸、米ハイテク株高でリスクオンの流れ

10日午前の日経平均株価は大幅に続伸し、前引けは前日比1562円13銭高の5万7926円07銭と、前日につけた過去最高値を大幅に上回った。

前日に続きリスク選好ムードが強く、日経平均は目先筋の利食い売りをものともせず上値追いを継続。朝方は強弱観を対立させもみ合う場面もあったが、次第に買いが優勢となり、一貫して水準を切り上げる展開に。取引終盤に買い直され1500円を超える上昇でほぼ高値圏で前場の取引を終えている。衆院解散・総選挙で政権基盤強化を果たした高市早苗首相が、成長戦略を推進することへの期待感が強いなか、前日の米国株市場でソフトウェア関連を含むハイテク株中心に買いが優勢だったことで、投資家のセンチメントが強気に傾いた。

衆院選で自民党が単独で定数の3分の2を確保し、高市早苗首相が標榜する財政拡張的な政策が進みやすくなるとの見方が、引き続きヘッジファンドなど海外勢の資金流入を加速させた。投機的な買いが日経平均先物に断続的に入ったことで日経平均の上昇に弾みが付き、5万8000円に接近するまではほぼ一方的に上げ幅を広げる展開だった。

高市首相が9日の記者会見で、食料品の消費税率を2年間ゼロにすることを検討する考えを示した。国内消費を下支えするとの見方が改めて意識された。前日の米株式相場が上昇したことも重なり、海外勢が一段と強気に傾いた。

市場では「目先は株高が勢いづき、日経平均が6万円に到達する可能性も出てきた」との声が聞かれた。

後場の日経平均は、5万8000円の大台を意識した展開が予想される。前場は高市政権の成長戦略への期待から、利食い売りを飲み込む異次元の買いが入り史上最高値を更新。この強い需給を背景に、後場も一段の上値を試す可能性が高い。一方で、米国の重要指標発表を控え、短期間での急騰による達成感や過熱感からポジション調整の売りも出やすいだろう。国内決算発表を見極める姿勢もあり、中盤は膠着感を強める場面も想定されるが、海外勢の本格買いへの期待は根強く、大台突破を見据えた強含みの推移が続くとみられる。

東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前引けは78.29ポイント高の3861.86だった。JPXプライム150指数は続伸し、35.19ポイント高の1607.87で前場を終えた。

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で4兆8578億円、売買高は13億9623万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1402。値下がりは169、横ばいは25だった。

業種別では、その他金融業や不動産業、銀行業、証券・商品先物取引業が上昇率で目立ち、幅広いセクターで買いが進んでいる。特にその他金融業は上昇率が高く、前場の相場を牽引した。また保険業やサービス業も堅調に推移し、全体として上昇基調が明確な前場となった。

個別では、フジクラが物色人気となり、古河電気工業は20%超の急騰をみせた。ディスコが値を飛ばし、アドバンテストも高い。ソフトバンクグループ(SBG)とメルカリの上昇率が10%を超えた。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも堅調。住友金属鉱山も上昇した。ユニチカがストップ高、アドバンスクリエイトは値上がり率トップに買われた。

半面、売買代金トップとなったキオクシアホールディングスは小安く、日立製作所も冴えない。レーザーテック、ルネサスエレクトロニクスも売りに押された。デクセリアルズが急落、共立メンテナンス、味の素が下げた。

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