2026年の大発会となる5日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前営業日比1419円62銭高の5万1759円10銭と約2カ月ぶりの高水準となった。
朝方から先物主導で日経平均が大幅高、1400円を超える上昇で前場の取引を終えている。きょうは2026年の大発会で5連休明けの取引となったが、前週末の欧州株市場が全面高だったほか、米国株市場でもNYダウが5日ぶりに反発に転じたことを受けリスク選好の流れとなった。
特に米株市場では半導体関連株への買いが目立っており、これに追随する形で同関連株への買いが集中、全体相場を押し上げる格好となった。
プライム市場の6割以上の銘柄が上昇したが、特に売買代金上位の大型株は文字通り全面高商状に買われた。
2日の米半導体株の上昇を受けて、アドテストなどの半導体関連株に買いが入り、日経平均を押し上げた。円の対ドル相場の弱含みも日本株の支援材料になった。
2日の米株式市場で主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%高となった。
この流れを引き継いで5日の東京株式市場ではイビデンやレーザーテクなどの半導体関連株が買われた。
東京外国為替市場で円の対ドル相場が1ドル=157円台まで下落しており、トヨタやホンダなどの輸出関連株も上昇した。
片山さつき財務相が5日に出席した東証での大発会式典で、高市早苗氏が女性初の首相に選出されるなど政治の世界ではガラスの天井が破られたことを引き合いに「今年は相場も天井破りの高値更新を期待したい」と述べたことも日本株の買いを誘った。
日経平均は日足チャート上で2025年11月と12月の高値を結んだ線と、11月と12月の安値を結んだ線とが接近する「三角もちあい」を形成してきた。
市場では「日経平均はきょうの上昇で『三角もちあい』から上放れした格好となり、投資家心理を上向かせた」との指摘があった。
後場の日経平均株価は、堅調な展開が継続するか。2026年相場がスタートしたが、海外新年度入りに伴う機関投資家の投資スタンスの変化が注目される。
また、米トランプ政権が3日に南米ベネズエラの反米左派政権の打倒へ軍事行動に踏み切っており、新年早々地政学リスクの高まりが注目されている。
バリュエーション面での過熱感が拭い切れないAI関連株から、バリュー株や出遅れ銘柄への資金シフトが本格化していく可能性も残るなか、防衛関連も引き続き注目が集まろう。
新NISA(少額投資非課税制度)の枠を活用する個人投資家の資金が向かいやすいなかで、新年の期待テーマに対する物色も強まりやすいだろう。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは72.20ポイント(2.12%)高の3481.17と、25年12月15日に付けた最高値(3431.47)を上回った。
JPXプライム150指数も反発し、34.42ポイント(2.37%)高の1484.83で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆9887億円、売買高は11億5183万株だった。
東証プライムの値上がり銘柄数は988。値下がりは555、横ばいは61だった。
業種別では、非鉄金属、機械、電気機器などを筆頭に全業種が上昇した。
個別では売買代金トップのキオクシアホールディングスが大幅高に買われたほか、アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックといった半導体主力株が軒並み大きく買われた。
ソフトバンクグループ(SBG)がしっかり、フジクラも物色人気。防衛関連では三菱重工業が商いを伴い高く、東京電力ホールディングスにも投資資金が流入した。東京計器、東洋エンジニアリングなども値を飛ばした。
半面、オリエンタルランドが冴えず、ニデックも見送られた。また、養命酒製造は急落となった。
