9日の日経平均株価は大幅続伸し、終値は前週末比2110円26銭高の5万6363円94銭だった。3日に付けていたこれまでの最高値(5万4720円)から大きく水準を切り上げ、初の5万6000円台で終えた。日経平均の1日の値上がり幅としては歴代5位となった。決算銘柄の売買も活発でプライム市場の売買代金は過去最大だった。
きょうは主力株から中小型株に至るまで広範囲に買いが向かい、日経平均株価は先物主導で一時3000円を超える急上昇で5万7000円台まで上値を伸ばす場面があった。
8日に投開票された衆院選で自民党が全体議席数の3分の2を超える316議席を獲得、これを好感する形で国内外の投資資金を呼び込んだ。日経平均寄与度の高い一部の値がさ株が買われ全体指数を押し上げたほか、不動産や建設など内需株にも上値を追う銘柄が多かった。日経平均は朝方に急上昇した後は利益確定売りも出てやや伸び悩む展開となったが、個別株の物色意欲は終始活発だった。
高市早苗首相が積極財政を推し進め、財政出動強化による景気拡大や人工知能(AI)・半導体、バイオなど成長戦略の具体化に向けた動きが加速するとの見方が広がった。前週末の米株式相場の大幅高も追い風に、目先の上昇を見込んだ海外短期筋などによる株価指数先物買いがけん引して朝方は上昇が加速した。
日経平均は後場にかけては伸び悩む展開となった。今後の歳出規模拡大を意識して9日は金利が大幅に上昇し、上値では利益確定売りが出た。財政を巡る今後の高市首相の言動や政策について見極めたいというムードも次第に広がった。
決算発表を受けた個別株の売買が活発だった。川重や住友鉱が決算を好感した買いで上げ幅を拡大した。一方、上昇が目立っていたフジクラは取引時間中に今期の業績予想を上方修正したものの、利益確定売りも出て下げて終えた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は前週末比84.57ポイント高の3783.57と、前週末に続いて最高値を更新した。取引時間中には初めて3800台に乗せる場面もあった。JPXプライム150指数は続伸し、41.32ポイント高の1572.68と、算出来の高値で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で10兆4558億円と、過去最大となった。売買高は30億6040万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1252と全体の約78%だった。値下がりは293、横ばいは52だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、不動産業、機械、建設業などが上昇。下落は輸送用機器、海運業、鉄鋼。
個別ではアドバンテストが大幅高に買われ、ディスコも物色人気、ソフトバンクグループ(SBG)も値を飛ばした。川崎重工業が買いを集め、三菱重工業も高い。ファーストリテイリングの上げ足も目立つ。住友電気工業が急伸をみせ、日立製作所なども大きく上昇した。古河電気工業、メイコーはいずれもストップ高となった。ユニチカ、フルヤ金属も値幅制限いっぱいに買われた。東京精密、住友精化、東京応化工業、東亜建設工業なども大幅高。
半面、売買代金トップのフジクラが後場の決算発表後に軟化しマイナス圏で引けた。東京エレクトロンが売りに押されたほか、トヨタ自動車も朝高後に値を消し安くなった。ホンダ、SUBARUなど自動車株も下げが多かった。KDDIが売られ、ソニーグループも冴えない。TOWAも売りに押された。武蔵精密工業が急落、日本電気硝子も大きく下げた。東洋エンジニアリング、SUBARU、ユニ・チャームなども下落した。
