28日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比303円57銭安の5万3029円97銭だった。
きょう前場はリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均株価は反落した。一時500円を超える下げをみせたが、前引けにかけ下げ渋り結局300円あまりの下落で前場の取引を終えた。外国為替市場で急激に円高が進んだことで、これが市場センチメントを悪化させたが、取引時間中に円安方向に巻き戻しが入ったこともあって押し目買いも観測されている。そのなか、半導体主力株は強さを発揮する銘柄が多く、電線セクターなどデータセンター周辺株に活発な物色がみられた。
28日午前の東京外為市場で円相場は前日夕と比べて2円ほど円高・ドル安の1ドル=152円台を中心に推移した。円高・ドル安進行を受けて、自動車や機械など輸出関連株を中心に幅広い銘柄が売られた。
日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。27日の取引終了後に決算を発表した信越化が大幅に下落した。
一方、フジクラなど電線株が上昇し、相場の下値を支えた。
東証プライム市場で9割近くの銘柄が下落するなか、光ファイバー製品を手掛けるフジクラや古河電、住友電が買われた。米コーニングがメタプラットフォームズと最大60億ドルの人工知能(AI)データセンター向け光ファイバー契約を結んだと発表し、手掛かりとなった。
市場では「データセンター向け製品の需要が確認できるニュースで、関連企業の業績拡大期待が高まった」との声があった。ソフトバンクグループ(SBG)や半導体関連株も上昇が目立った。
後場の日経平均株価は、軟調な展開が継続しそうだ。トランプ米大統領がドル安を不安視していない姿勢を示したことで円高・ドル安が進んでおり、国内輸出関連株中心に重しとなろう。そのほか、今後は国内では10-12月期の決算発表が主力企業で本格化してくるなか、海外でも主力企業の決算発表が目白押しとなっており、決算を見極めたいとして様子見ムードも広がる可能性も想定しておきたい。
ただ、押し目買い意欲も一定みられており、売り進む動きも限定的となろう。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは34.37ポイント(0.96%)安の3529.22だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆4246億円、売買高は11億786万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1400。値上がりは163、横ばいは37だった。
業種別では、化学、輸送用機器、医薬品などが下落した一方で、非鉄金属、鉱業、海運業などが上昇した。
個別ではキオクシアホールディングスが活況高、ソフトバンクグループも商いを伴い堅調。フジクラ、古河電気工業が値を飛ばし、三井海洋開発にも投資資金が流入した。冨士ダイスが急騰、旭ダイヤモンド工業は値幅制限いっぱいに買われた。ユニチカはストップ高水準でカイ気配に張り付き値が付かない状況。
半面、信越化学工業が大幅安、三菱重工業も売りに押された。トヨタ自動車が安く、東京電力ホールディングスの下値模索も続いている。ソシオネクストも大きく水準を切り下げた。伊藤園、第一稀元素化学工業、中外製薬も売られた。
