今週は大幅安となった。
注目のパウエルFRB議長の議会証言が米国株の売り材料となったこと。
米国株が下げ足を速めたことから、日本株も連れ安した。国内は国会で「働き方改革」を巡ってお粗末な論議が続き、川崎重工などの企業不祥事も相変わらず出てくる中、積極的な買い手が不在で、消去法的に中小型株の一角が物色された。
そのような中、トランプ大統領が追加輸入関税の導入を発表したことから一段安となった。
日経平均は2月28日から3月2日までの3日間の終値ベースで1200円超下落するなど、調整色を強めた。
日経平均は週間では約711円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
さて、来週も波乱含みの展開か。
当面は米国株の落ち着きを待つしかないといった状況だが、トランプ大統領が保護主義色の強い政策を押し出してくるなど、新たなリスク要素も出てきており、世界的に不安定な地合いが続くと予想する。
米国は、長期金利の動向も警戒材料の中、週末に2月の雇用統計が控えている。1月雇用統計が米株の急落を招いただけに、思惑が入り交じり、荒れる展開も想定される。
週中にも米1月製造業受注などの経済指標の発表やベージュブックなどがあり、欧州ではECB理事会がある。
国内でも日銀金融政策決定会合があって、週末はメジャーSQと、相場をかく乱しそうな材料が多い。下への警戒を払いつつも、値幅で一気に調整して戻す可能性もあることから、上げに浮かれず、下げにおびえずのスタンスで臨みたい局面だ。
来週の予想レンジは、2万600~2万1600円と想定する。
今週の週足大陰線1本でリバウンドの大半が帳消しにされ、再び2万1000円からの出直しを迫られている。これだけ急速に下げてしまうと多少は底割れのリスクも意識しなくてはならないので、買いを入れるポイントでありながらもロスカットを念頭に置いての行動となるだろう。来週は下値2万1000円のフシ目の攻防となるだろう
105円台で円高が止まっていれば大きく割れる心配はないが、一段の円高であると守り切れない。状況をよく見極めて無理な売買は慎みたいところ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
23050.84 均衡表雲下限(日足)
22952.48 ボリンジャー:+1σ(25日)
22716.31 75日移動平均線
22714.78 13週移動平均線
22539.75 均衡表転換線(週足)
22389.86 新値三本足陽転値
22389.28 均衡表基準線(日足)
22175.98 25日移動平均線
22054.94 26週移動平均線
21901.77 6日移動平均線
21833.60 ボリンジャー:-1σ(13週)
21795.51 均衡表転換線(日足)
21684.43 均衡表基準線(週足)
21399.48 ボリンジャー:-1σ(25日)
21181.64 ★日経平均株価2日終値
21179.40 200日移動平均線
20952.43 ボリンジャー:-2σ(13週)
20835.43 ボリンジャー:-1σ(26週)
20622.98 ボリンジャー:-2σ(25日)
20071.25 ボリンジャー:-3σ(13週)
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