今週は軟調となった。
週前半は米国の利下げ期待を支えに堅調であったが、トランプ大統領が中国に対する不満を表明したことから上値が抑えられた。7月FOMCでは大方の予想通り0.25%の利下げが決定された。パウエルFRB議長の会見が失望材料となって米国株は大幅安となったが、円安が進行したことから日本株へのネガティブな影響は限定的となった。
しかし、トランプ大統領が対中追加関税を実施すると表明したことから、米国株が一段と売られ、リスクオフの円高が急速に進行した。これを受けた8月2日は大幅安となり、2万1000円を割り込む場面もあった。
日経平均は週間では570円の下落となり、週足では陰線を形成した。
来週も波乱含みか。
7月FOMCが米国株の売り材料となった上に、米中貿易摩擦懸念も再燃したことから、不安定な動きが続くと予想する。新しい円高進行、米株安の現状を見るにつけ、2万500円辺りまではラインを下げて見ておいた方が無難ではないだろうか
中国の経済も一段の下向きとなればもう一段下の2万円も8月相場の安値ポイントとして見ておく必要があるかもしれない。
ただ、国内は引き続き決算発表が多く出てくることから、米国株や為替を警戒しながらも、個別物色は活況が見込まれる。
来週は比較的内需の決算が多いこともあり、米国株の軟調が続いた場合でも、外部環境の影響が少ない好業績銘柄などには物色が向かいやすい。
指数は強弱感が入り交じり、上げ下げが続くとみる。ただし、極端にリスクオフに傾くような地合いにはなりづらいと考える。
■テクニカル・ポイント(2日現在)
21345.83 26週移動平均線
21326.28 均衡表雲上限(日足)
21326.28 均衡表基準線(週足)
21268.78 13週移動平均線
21261.01 均衡表雲下限(週足)
21187.68 ボリンジャー:-2σ(25日)
21087.16 ★日経平均株価2日終値
21056.36 均衡表転換線(週足)
21052.37 均衡表雲下限(日足)
21046.24 新値三本足陰転値
21002.22 ボリンジャー:-3σ(25日)
20956.04 ボリンジャー:-1σ(13週)
20897.74 ボリンジャー:-1σ(26週)
20643.30 ボリンジャー:-2σ(13週)
20449.65 ボリンジャー:-2σ(26週)
20330.55 ボリンジャー:-3σ(13週)
20001.57 ボリンジャー:-3σ(26週)
ザラ場では7月18日に付けた直近安値を下回った。ローソク足はマドを空けて陰線を引いた。下降中の5日線が本日下向きに転じた25日線を下抜けて短期デッドクロス(DC)を示現しており、来週の弱地合い継続が予想される。
ボリンジャーバンドでは、一時-3σ割れの後、終値は-2σを下回り、下値拡張トレンドの継続を示唆している。RSI(14日ベース)は37.78%(前日50.22%)に低下。7月18日から続いた45-55%圏でのもみ合いを下抜けており、地合い悪化の長期化が警戒される。
