今週は、堅調な展開となった。
前週末の米国株の上昇や中国の3月製造業PMIの好内容を好感して、週初から日経平均は大幅高。新元号発表を楽観ムードで消化した。米中通商協議の進展期待が高まり海外市場もおおむね堅調となる中、週後半には2万1800円台に乗せ、終値ベースの年初来高値を上回るなど、先高期待が高まった。
日経平均は週間では約601円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
さて、来週も堅調展開を想定する。
決算発表が多く、中でも安川電機やファーストリテイリングなどが大きな注目を集めるだろう。決算発表が多い時期は個別の売買が活況となりやすいことなどから、好材料への反応が強めに出ることで、リスク選好ムードの強い地合いが続くと予想する。
海外ではECB理事会や3月開催のFOMC議事要旨公表が注目される。直近で欧米の経済指標の弱さを理由にグローバルマーケットが崩れる場面もあっただけに、これら中央銀行イベントに対する反応も大きくなりそうだ。
一方で、米国株には急ピッチな上昇による高値警戒感があることも事実で、米中交渉進展期待が少しでも削がれるとの印象となれば、日米株式相場ともに調整となる懸念もあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
22397.78 均衡表雲下限(週足)
22178.87 ボリンジャー:+3σ(25日)
22072.80 ボリンジャー:+1σ(26週)
22008.57 ボリンジャー:+2σ(13週)
21940.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
21911.63 200日移動平均線
21822.04 新値三本足陽転値
21807.50 ★日経平均株価5日終値
21701.16 ボリンジャー:+1σ(25日)
21577.64 6日移動平均線
21541.47 ボリンジャー:+1σ(13週)
21462.31 25日移動平均線
21406.69 均衡表転換線(日足)
21385.98 均衡表基準線(日足)
21282.55 26週移動平均線
21268.98 均衡表基準線(週足)
21223.45 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は陽線を引き、3月4日以来の高値水準で取引を終えた。前日に5日移動平均線が25日線を超過して短期ゴールデンクロスを示現した流れを引き継ぎ、本日の5日線と25日線はともに上昇をキープし、来週の強気トレンド継続を示唆する格好になった。
日足ベースの一目均衡表では、転換線が基準線を上抜いて再び三役好転となり、買い手優位が鮮明になった。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では、昨日に続いて+1σを上回って推移し、中心線が上向きを保っていることもあり、来週以降の上値拡張局面入りが期待されるだろう。
【株式分割】
(5日大引け後 発表分)
●エクスM <4394> [東証M]
5月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
目次
