来週は方向感に欠ける展開か。

今週は堅調となった。前の週に大幅高となったことで投資家心理が改善した。米国株の下落を受けても上昇する日もあるなど、しっかりとした動きが続いた。
ハイテク株の一角にはやや伸び悩む動きも見られたが、新薬期待からエーザイ株が急伸してバイオ関連に資金が向かうなど、物色にも広がりが見られた。
日経平均は今週負けなしの5連騰。週間では307円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。
米中貿易協議や英国のブレグジット問題は最悪の事態を回避したところで小休止状態。市場の撹乱要因が今は退いているので、業績のボトムアウトを前提とした緩やかな株高が日米欧で続いている。市場は7-9月期で景気・企業業績が底入れしたと見切り発車している感じだろう。
 
 
来週は方向感に欠ける展開か。
FOMC(10/29~30)と日銀金融政策決定会合(10/30~31)が注目イベントなる。
市場では米国の利下げは濃厚とみられているが、S&P500が最高値圏にあるこのタイミングで利下げを実施してしまうと、先の打ち止めも強く意識されることから、ポジティブな反応が出てきたとしても一時的となる懸念がある。
利下げ見送りならいったんは失望売りに押されるだろう。日銀はまだ消費増税後の需要動向を見極めるという段階で、追加緩和などには舵を切りづらい。
国内では企業決算が本格化し、個別の売買活況が期待できる点は相場の下支えとなるだろう。東京株式市場は三連休を控えていることなどから、指数の動きとしては、一段と上値を追っていく流れとはならず、いったんクールダウンする可能性があるだろう。
 
 
■テクニカル・ポイント(25日現在)
 
23656.31  ボリンジャー:+3σ(13週)
23309.13  ボリンジャー:+3σ(25日)
23189.40  ボリンジャー:+3σ(26週)
22931.22  ボリンジャー:+2σ(13週)
22878.37  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
22799.81  ★日経平均株価25日終値
 
22611.54  6日移動平均線
22599.59  ボリンジャー:+2σ(26週)
22548.90   新値三本足陰転値
22447.62  ボリンジャー:+1σ(25日)
22239.10  均衡表転換線(日足)
22206.13  ボリンジャー:+1σ(13週)
22047.97  均衡表基準線(日足)
22016.87  25日移動平均線
22009.78  ボリンジャー:+1σ(26週)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21586.11  ボリンジャー:-1σ(25日)
21496.84  均衡表転換線(週足)
21481.04  13週移動平均線
21465.34  均衡表基準線(週足)
 
ローソク足は陽線を引いて上向きの5日線や25日線上をキープ。一目均衡表で転換線と基準線がともに上向いているほか、ボリンジャーバンドでは終値が上向きの+2σ直下にとどまっているため、短期的な上値追い継続を期待できよう。
 
週足ベースでは13週線と26週線がゴールデンクロス(GC)を形成し、中長期的にも上昇トレンド継続を示唆。RSI(14日ベース)は72.54%(昨日68.72%)に上昇。9日の33.75%を直近ボトムとする上昇トレンドに乗っており、目先は過熱ゾーン入りの目安となる80%圏に向けたRSI上昇が株高をサポートする展開が予想される。
 

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