19日の日経平均は上昇。123円33銭高の2万2478円79線(出来高概算15億5500万株)で取引を終えた。東エレク、ファーストリテなど指数インパクトの大きい値がさの一角が指数を押し上げる格好から2万2500円を回復して始まった日経平均は、その後前引けにかけて上げ幅を縮める形でのこう着相場となった。
今週は、乱高下はあったが堅調だった。日経平均株価は週初の15日に774円安と大きく崩れたものの、翌16日には1051円高と大幅上昇。FRBが企業の社債買い入れを発表したことや、米政権が1兆ドルのインフラ支出を検討していると伝わったことなどが、強い反転材料となった。新型コロナウイルスの感染第2波が警戒されたことから、大きく戻した後には売りも出てきたが、下値も限られた。
マザーズ指数の押しが軽微で早々に上昇基調に回帰したことや、半導体株に強い動きが見られたことなども、リスク選好ムードの維持に一役買った。
日経平均は週間では約173円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
来週は堅調展開か。今週16日に日経平均が4桁の上昇となったことで、売り込むリスクが強く意識された。来週は国内外とも材料が少なく夏枯れも予想されるが、押し目を待っている投資家はまだ多いと想定されることから、下値が堅くなると考える。
今週、業績見通しを発表した東京エレクトロンが大幅高となったことから、ハイテク株に見直し買いが入る展開も期待できる。
悪材料には耐性を示し、好材料には強く反応することで、概ね良好な地合いが続くと予想する。2万2000円台~3000円台前半の、強含みの相場が7月にかけて続くことになりそうだ。
また、マザーズ市場では同日3社を含めて計4社が新規上場するが、足元の中小型株の強さを鑑みると、IPOは活況となる可能性が高いだろう。
■テクニカル・ポイント(19日現在)
24701.43 ボリンジャー:+3σ(25日)
23767.16 ボリンジャー:+2σ(25日)
23549.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
23315.47 ボリンジャー:+2σ(13週)
22863.73 新値三本足陽転値
22832.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
22749.65 均衡表雲上限(週足)
22478.79 ★日経平均株価19日終値
22357.84 均衡表転換線(日足)
22284.78 6日移動平均線
21898.64 25日移動平均線
21873.79 ボリンジャー:+1σ(13週)
21793.04 200日移動平均線
21519.85 均衡表雲下限(週足)
21509.37 均衡表基準線(日足)
21339.03 26週移動平均線
21022.05 均衡表転換線(週足)
20964.37 ボリンジャー:-1σ(25日)
20432.10 13週移動平均線
ローソク足は陰線を引いたが、下ヒゲは上向きに転換した5日線上をキープ。ザラ場高値と安値は昨日水準を上回り、短期的な上昇圧力の回復を示唆した。
ただ、一目均衡表の転換線と基準線が本日も横ばいで引け、パラボリックも売りサイン点灯中のため、週明けも上値では売り圧力が残りそうだ。
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