17日の日経平均株価は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比607円高の1万9897円で、3月6日以来、6週ぶりの水準まで回復してきた。
600円を超える大幅高となり、この日の上げで週間でも上昇を達成した。
3月第3週(3/16~3/19)に大幅安となった後は、週間ベースでは上昇、下落、上昇と前の週の動きが否定されていたが、前週に続いての上昇で、買いに勢いがつきつつある。
今週は2勝3敗で下落日の方が多いのだが、14日が595円高、きょうが607円高と、上げる日のインパクトが大きかった。
マザーズ指数に至ってはバブルかと思えるような動きを見せており、前週に12.9%上昇し、今週は10.3%上昇している。東京市場はこの先に大型連休(4/29、5/4~5/6)を控えるため、今週が弱かった場合には来週は早めの手仕舞い売りが出る懸念もあった。
今週は、米国の経済再稼働を期待した買いで2週連続の上昇。先行き不透明感から米国株の先物動向に神経質となり、週初の13日には大幅安となった。
しかし、翌14日にはハイテク株やソフトバンクGに強い買いが入ったことなどから大幅高となった。欧米で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化するといった好材料も出てきた一方、米国の経済指標や企業決算は惨憺たるもので、強弱感が交錯。そのような中、17日には米株先物の急伸に呼応する格好で日経平均も大幅高となり節目の2万円に接近。
この日の上げが貢献し、週間上昇を達成した。週間では約398円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。
来週は堅調展開か。
国内外ともにやや材料が乏しくなるが、日米の企業決算を手掛かりに個別重視の様相が強まりそうだ。足元で騰勢を強めている米ネットフリックスの決算(21日)などは中でも注目される。
依然として先行き不透明感は強い一方、下げ止まりへの期待も高まりつつある。これらの点から、悪材料に対してはある程度耐性を示し、好材料により強く反応する地合いになると予想する。
来週にはアマゾン・ドットコムやネットフリックスといったFANG銘柄の決算が予定されている。これら企業決算が評価される場面においては、本日のような値がさハイテク株などの日経平均へのインパクトの大きい銘柄が物色されよう。
■テクニカル・ポイント(17日現在)
21824.65 200日移動平均線
21590.27 ボリンジャー:+3σ(25日)
21481.09 均衡表雲上限(週足)
21426.22 75日移動平均線
21227.61 均衡表雲上限(日足)
20884.25 均衡表雲下限(週足)
20801.28 13週移動平均線
20598.42 均衡表雲下限(日足)
20555.58 ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20082.38 均衡表転換線(週足)
19899.35 ボリンジャー:-1σ(26週)
19897.26 ★日経平均株価17日終値
19520.88 ボリンジャー:+1σ(25日)
19486.38 6日移動平均線
19237.61 均衡表転換線(日足)
18486.19 25日移動平均線
18289.26 ボリンジャー:-1σ(13週)
18140.13 均衡表基準線(日足)
18092.35 新値三本足陰転値
RSI(14日ベース)は55.21%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は114.92%といずれも中立圏にとどまっており、日経平均は上向きのボリンジャーバンドの+2σを追い掛ける格好での回復基調継続が期待できよう。
チャート面では半値戻りの2万200~300円辺りが戻り限界か。トピックスや新興市場の指数の戻りが鈍いので、市場全体としてもまだ本格回復という場面ではないのだろうか。
