今週はやや軟調。
米国でアップルが軟調となったことを受け、東京株式市場でもハイテク株が乱高下。
カルロス・ゴーン氏の逮捕といった大きなニュースも流れる中、日経平均は下を試す場面もあったが、2万1500円より下では買いも入って持ち直した。
週末に三連休を控え、リスク回避の売りと押し目買いのせめぎ合いのような地合いが続いたが、週を通しては小幅な動きにとどまった。
日経平均は週間では約33円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
本日は2万1500円レベルでの底堅さが意識されるなど、やや安心感にはつながった格好である。物色はディフェンシブ系中心とリスク回避的な商いにとどまっているほか、海外勢のフローが限られる中で売りが少なかったとの見方もされる。
そのため、米年末商戦の出足や月末に控えている米中首脳会談といった重要イベントを見極めたいところであろう。
来週は堅調展開か。
週末のG20での米中首脳会談が注目され、これへの期待と不安が入り交じるような地合いが想定される。ただ、足元の米国株はハイテク株の下落で楽観ムードは高まっていない分、下値は限定的で、好材料があれば強い反応を示す可能性が高い。
米国では感謝祭休場明けで年末商戦に絡むニュースも多く出てくるであろう。
ブラックフライデー、サイバーマンデーにおいてある程度の好調が伝わるようだと安心材料となろう。足元で米小売企業の冴えない決算が相次いでおり、市場はそれ程期待感を高めていないと考えられ、好調な出足となれば一定の評価をすることが考えられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
22667.42 ボリンジャー:+2σ(25日)
22636.36 13週移動平均線
22585.44 75日移動平均線
22550.12 26週移動平均線
22293.32 200日移動平均線
22273.71 ボリンジャー:+1σ(25日)
22145.81 均衡表雲上限(週足)
21922.53 均衡表基準線(日足)
21902.09 ボリンジャー:-1σ(26週)
21880.00 25日移動平均線
21783.70 均衡表転換線(日足)
21771.26 ボリンジャー:-1σ(13週)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21673.72 6日移動平均線
21646.55 ★日経平均株価22日終値
21486.29 ボリンジャー:-1σ(25日)
21254.05 ボリンジャー:-2σ(26週)
21149.80 新値三本足陰転値
21092.58 ボリンジャー:-2σ(25日)
20906.17 ボリンジャー:-2σ(13週)
20698.87 ボリンジャー:-3σ(25日)
20606.01 ボリンジャー:-3σ(26週)
20041.07 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足はやや長い下ひげを出して陽線を引いたものの、終値べースでは5日線を下回り、上値の重さが再確認された。
25日や75日、26週、52週など主な移動平均線は下向きのままで、短期でも中長期でも強い下落トレンドが続く。
ボリンジャーバンドでは、-1σを下回ることなく推移したが、中心線にタッチする場面もなく、弱地合いの好転には至らなかった。
■東証主体別売買動向
11月第2週、外国人は現先合計1901億円と2週ぶり売り越し
東京証券取引所が22日発表した11月第2週(11月12~16日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が1369億6289万円と3週ぶりの売り越しとなった。前週は2440億7255万円の買い越しだった。
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は531億円の売り越し。現物・先物の合計では1901億円と2週ぶりの売り越し(前週は3838億円の買い越し)だった。
現物では、個人投資家は1074億998万円と3週ぶりの買い越し。事業法人は2484億4283万円と6週連続の買い越し。信託銀は670億6870万円と2週連続の売り越しだった。
