今週は、前半軟調、後半堅調で週間では小幅高となった。
円高が進行したことから、週明け23日の日経平均は300円安と大幅下落した。
ただ、金融株に強い買いが入ったことや、決算発表シーズンに入ったことなどから、その後は値を戻す展開となった。
7月の日銀金融政策会合に関する観測報道から、ファーストリテイリングやエーザイなど225採用銘柄の一角が売られる場面があったが、決算期待から大きく崩れることはなく、週末にかけては一段高となり、週初の下げ分を埋めた。
日経平均は週間では約14円の上昇、週足では3週連続で陽線を形成した。
来週は堅調展開か。
首脳会談によって米EU間の貿易摩擦はやや和らいだものの、米中貿易摩擦への警戒感が依然として根強いなか、市場の関心は7月30~31日の日銀金融政策決定会合が大きな注目を集める。
日銀が政策を見直すとの観測から今週は金融株や225採用銘柄に動意が見られており、政策変更なしでも発表後の動きは荒くなる可能性がある。
ただ、事前に観測が流れたことで織り込みも進んでいること、日銀も市場には相当配慮すると想定されること、決算発表集中期で地合いも良好であることなどから、下に振れることがあったとしても一時的で、むしろ上に大きく振れる可能性の方が高いとみる。
米国では、FOMC(7/31~8/1)は、今回は無風通過であろうが、決算発表が続く上に、7月ISM製造業景気指数や6月製造業受注、7月雇用統計など経済指標の発表も多い。
米国株は良好なファンダメンタルズを確認しながら堅調な地合いが続くと期待でき、日本株にも好影響を及ぼすと考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
23426.11 ボリンジャー:+3σ(13週)
23391.24 ボリンジャー:+2σ(26週)
23372.95 ボリンジャー:+3σ(25日)
23128.88 ボリンジャー:+2σ(13週)
23014.44 ボリンジャー:+2σ(25日)
22831.65 ボリンジャー:+1σ(13週)
22764.72 ボリンジャー:+1σ(26週)
22712.75 ★日経平均株価27日終値
22655.93 ボリンジャー:+1σ(25日)
22645.60 均衡表転換線(日足)
22586.54 6日移動平均線
22540.19 均衡表雲上限(日足)
22534.42 13週移動平均線
22404.35 均衡表雲上限(週足)
22401.16 75日移動平均線
22304.66 200日移動平均線
22297.41 25日移動平均線
22284.08 均衡表雲下限(日足)
22237.26 均衡表転換線(週足)
22237.19 ボリンジャー:-1σ(13週)
日経平均は5日線を下回る場面がなかったほか、25日線が小幅ながら上昇を維持した。
25日線が200日線を下回ったが、5日、25日、75日、200日の各線がそろって上向きのため、日経平均の弱気転換には進展しないとみられる。週間ベースでは3週連続で上昇したが、上げ幅は前週、前々週から大幅に縮小し、頭打ち感もあった。
ボリンジャーバンドでは、前日に続いて+1σ絡みのもみ合いが続いたが、終値は+1σをやや上回った。
明日の【信用規制・解除】
銘柄 (27日大引け後 発表分)
○駅探 <3646> [東証M]
東証が30日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
日証金も増担保金徴収措置を解除。
