今週は堅調な展開となった。
週前半は上値の重い展開。特に場中の動きが鈍かったが、下値では下げ渋る動きも見られたことから、日経平均は22500円近辺で一進一退が続いた。しかし、米国株が税制改革期待などから騰勢を強める展開。ハイテク株の下落や北朝鮮のミサイル発射といったネガティブ材料をものともせず、ダウ平均の高値更新が続いたことから、日本株も徐々に買いの勢いを強めた。
為替市場では円安も進んだことから週末にかけては一段高となり、節目の23000円に迫る場面もあった。日経平均は週間では約268円の上昇、週足では2週連続で陽線を形成した。
来週は堅調展開か。
高値圏での利益確定の売りをこなしながら、ジリ高歩調をたどり、日経平均株価は2万3000円台乗せを目指す展開となりそうだ。
スケジュール的には12日~13日のFOMCを前に動きづらい地合いが想定される。
週末に米雇用統計やメジャーSQを控えていることも様子見姿勢を強める材料となりやすい。ただし、今週日米の株式市場で強い動きが見られたことから、イベント前の利益確定売りが手控えられる可能性が高く、しっかりの展開だろう。
中小型株は今後12月のIPOラッシュに向かう中、短期の値幅取り狙いの商いが活発化するとみられる物色対象に広がりは見られていないが、足元では小売や外食など消費関連のほか、人材関連の一角といったセクターへの物色は根強い。師走相場で年間上昇率上位の企業に対する一段高も意識されやすいだろう。
【市場変更】銘柄 (12月4日~8日)
4日 (月)
■ハブ <3030> [東証2]
東証はハブを12月4日付で東証1部に指定替えする。
7日 (木)
■井村屋G <2209> [東証2]
東証は井村屋Gを12月7日付で東証1部に指定替えする。
■シャープ <6753> [東証2]
東証はシャープを12月7日付で東証1部に指定替えする。
■ARM <8769> [東証2]
東証はARMを12月7日付で東証1部に指定替えする。
■イントラスト <7191> [東証M]
東証はイントラストを12月7日付で東証1部に市場変更する。
8日 (金)
■九州リース <8596> [東証2]
東証は九州リースを12月8日付で東証1部に指定替えする。
■プロパティA <3464> [JQ]
東証はプロパティAを12月8日付で東証2部に市場変更する。
■Ubicom <3937> [東証M]
東証はUbicomを12月8日付で東証1部に市場変更する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
23348.14 ボリンジャー:+3σ(25日)
23046.67 ボリンジャー:+2σ(25日)
22883.10 ボリンジャー:+2σ(26週)
22819.03 ★日経平均株価1日終値
22745.21 ボリンジャー:+1σ(25日)
22612.38 6日移動平均線
22604.69 均衡表転換線(日足)
22550.85 新値三本足陰転値
22547.11 ボリンジャー:+1σ(13週)
22515.25 均衡表基準線(日足)
22443.74 25日移動平均線
22142.28 ボリンジャー:-1σ(25日)
21872.72 均衡表転換線(週足)
21840.81 ボリンジャー:-2σ(25日)
21761.99 ボリンジャー:+1σ(26週)
21539.35 ボリンジャー:-3σ(25日)
21395.10 13週移動平均線
21310.84 均衡表基準線(週足)
21224.43 均衡表雲上限(日足)
23000円処から跳ね返される格好となり、陰線を形成しているものの、終日5日線を上回っての推移となった。
25日線が支持線として機能する格好で下値を切り上げ、上値は22700円近辺が抵抗として意識されるなかで煮詰まり感が台頭しており、もち合いを上放れつつある。
ボリンジャーバンドでは+1σを突破したが、バンドが収れんしているところであり、あっさり+2σレベルまで上昇している。
一目均衡表では転換線、基準線から上放れつつある。MACDは陰転シグナルが継続しているものの、MACDは緩やかに上昇してきており、シグナルとの乖離は縮小している。直ぐ過熱感が警戒される可能性がありそうだが、MACDの陽転接近でもち合いレンジからの上放れを意識しておきたい。
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