来週は不安定な相場展開か

今週は軟調となった。
7月相場に入り初日となる3日は、前週末の米国株が大幅高となったことや、6月調査の日銀短観が良好な内容となったことなどから、日経平均は500円を超える上昇。年初来高値を更新した。
ただ、4日は前日大幅高の反動で300円を超える下落。5日は米株休場で手がかり難の中、欧州株安を嫌気して下落した。休場明け5日の米国では、6月開催のFOMC議事録を確認して米国の長期金利が大きく上昇し、米国株も下落。これを受けた6日はグロース株が売り込まれて500円を超える下落となり、節目の3万3000円を大きく割り込んだ。
米長期金利の一段の上昇を受けて7日は300円を超える下落。出足こそ良かったものの、1勝4敗で週間では下落した。
日経平均は週間では反落となり、約800円の下落。週足では陰線を形成した。
 
さて、来週は不安定な相場展開か。
米国の長期金利が上昇傾向にあり、米国動向に神経質となる日が続くと思われる。
来週は、やはり米金融政策を占う上で重要な、米6月CPI(消費者物価指数、12日発表)が警戒されている。だが、必ずしも直近の雇用系の指標の強さと連動するとは限らない。CPIのコア指数の上昇率は前回、前年同月比で5.3%(前々回は5.5%)に減速しており、今回も市場予想は5.0%と沈静化を見通している。結果いかんでは、堅調相場につながることも想定される。一方、CPIがインフレへの警戒を高めてしまうようだと、リスクオフ色が強まる展開が想定される。
 
国内では、小売などの決算発表が多くなる。米国の金融引き締めに対する警戒がくすぶり続けた場合でも、個別物色は活況が見込まれる。この点は日本株の下支え要因となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
 
33753.33  新値三本足陽転値
33564.62  ボリンジャー:+2σ(26週)
33513.53  ボリンジャー:+1σ(25日)
33144.17  6日移動平均線
33034.90  均衡表転換線(日足)
32944.09  25日移動平均線
32720.67  ボリンジャー:+1σ(13週)
32514.95  均衡表基準線(日足)
 
32388.42  ★日経平均株価7日終値
 
32374.65  ボリンジャー:-1σ(25日)
31805.21  ボリンジャー:-2σ(25日)
31370.63  ボリンジャー:+1σ(26週)
31352.35  均衡表転換線(週足)
31235.78  ボリンジャー:-3σ(25日)
30926.13  13週移動平均線
30480.17  均衡表雲上限(日足)
30342.88  75日移動平均線
29760.50  均衡表基準線(週足)
29253.05  均衡表雲下限(日足)
29176.64  26週移動平均線
29131.58  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
 
7日の日経平均は4日続落した。5日や25日の移動平均線を下放れたほかパラボリックが売りサイン点灯を開始。ローソク足はやや長い上ヒゲを伴う小陰線で終了。週足でも陰線を引き、売り圧力の強さを窺わせた。一目均衡表では三役好転下の強気形状を保っているが、昨日の転換線割れに続いて本日は終値が基準線を下回った。上向きの25日線が上昇トレンド延長を示唆している形だが、本日終値から横ばいが続くと来週11日に遅行線の弱気シグナル発生で三役好転が崩れ、買い手優勢の度合いが薄れる点に警戒が必要となろう。
 
 
 

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