27日の日経平均は下落。169.34円安の21878.90円で取引を終えた。
米株安の流れではあったが、日経平均は配当落ちの影響となる約165円を下回る下落で始まると、寄り付き直後には21955.79円まで下げ幅を縮める局面もみられた。
しかし、その後はこう着感の強い展開の中、じりじりと下げ幅を広げており、後場半ばには下落幅が300円を超える局面もあった。ただし、大引けにかけては先物主導による短期筋の買い戻しのほか、日銀のETF買い入れへの思惑などもあり、下落幅を縮めた。大引けでは169円安と、ほぼ配当落ち分程度の下げにとどまった。
今週は、軟調となった。週半ばまでは日経平均は22000円近辺で一進一退。
新興市場を中心に中小型株物色が活況となり、全体としての底堅さは維持された。
TOPIXは年初来高値を更新。ただ、実質10月相場入りした27日が配当落ちの影響で大きく水準を切り下げたことが響き、週間では下落となった。
日経平均は週間では200円の下落となり、週足では6週ぶりに陰線を形成した。
来週は、上値の重い展開か。
国内外で経済指標の発表が多い上に、週末10月4日には米9月雇用統計の発表が控えている。
指標が良ければ景気後退懸念は後退するが、利下げ期待も後退する。逆に指標が悪ければ経済対策や一段の利下げへの期待が高まる。
そのため、指標の内容自体は大きな注目を集めると考える
9月に世界的に株高が進んだ後、足元では上昇一服感も出てきていることを鑑みると、利益確定売りの方が多めに出てくる展開を想定しておくべきだろう。
米国の政治リスクも長期化すればリスク回避の売りを招きやすく、国内では消費増税が実施されることも警戒材料となる。
ただし、中小型株にも強い動きが見られるなど物色に広がりが出てきたことや、新四半期入りに伴い長期資金の流入が期待できることなどから、大きく崩れることもないと考える。
