来週はもみ合い展開か。

今週は軟調となった。米国とカナダの貿易交渉がまとまらなかったことや、不祥事発覚で不動産関連株が下げたことなどから、週初から売りに押される展開。
その後、大型台風が関西圏を直撃し、北海道では大地震が発生と天災が相次ぎ、さらにはトランプ米大統領が次の貿易戦争の対象国が日本になる可能性を示唆したと伝わったことから、急速にリスク回避姿勢が強まった。空港閉鎖でインバウンド関連が軒並み売られ、米IT株安を受けて半導体株も急落した。
日経平均は週間では約558円の下落となり、週足では4週ぶりに陰線を形成した。
 
 
来週はもみ合い展開か。
今週全敗で下げ基調が鮮明となっている上に、通商問題で米国の矛先が日本に向かう可能性も浮上しており、引き続きリスクに敏感な地合いは続くと考える。
 
一方で、調整が一気に進んだことで、テクニカル面では値ごろ感も出てきている。災害が相次いだ中で一段の株安が進んだ場合には政策期待が高まりやすく、翌週に自民党総裁選を控える中、候補者からより踏み込んだ施策が提示される可能性もある。
 
12日には米アップルが新型iPhoneをお披露目すると見られており、米ハイテク株の支援材料となる可能性があるほか、トルコ中銀が13日に政策決定会合を開催予定で、利上げ実施の場合には、新興国不安がいったん和らぐ展開も想定される。各種材料に一喜一憂しながらも、いったん底固めが進むと予想する。
 
日経平均は25日、75日、200日移動平均線を再び割り込み調整トレンドへ。
週足の52週移動平均線はまだ保たれておりますが、改めて2万3000円考えます
 
日経平均の1株当たり利益(EPS)は昨日で1744円と過去最高値を5日連続で更新中。PER12.8倍はアベノミクス下最低水準の割安さを示しています。これでも買いが入らないのは米国が引き起こす貿易問題が一番の原因です。今月下旬に次の日米貿易交渉(FFR)が予定されており、これを見るまでは調整含みの展開を強いられそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
 
23052.01  ボリンジャー:+2σ(13週)
23012.42  ボリンジャー:+2σ(25日)
22812.99  ボリンジャー:+1σ(26週)
22769.73  ボリンジャー:+1σ(13週)
22753.43  ボリンジャー:+1σ(25日)
22696.90  新値三本足陽転値
22607.54  6日移動平均線
22602.54  均衡表転換線(日足)
22494.44  25日移動平均線
22487.45  13週移動平均線
22452.89  75日移動平均線
22441.75  均衡表基準線(日足)
22412.62  200日移動平均線
22388.21  均衡表転換線(週足)
22384.99  均衡表雲上限(日足)
22329.49  均衡表雲上限(週足)
 
22307.06  ★日経平均株価7日終値
 
22290.01  26週移動平均線
22237.26  均衡表雲下限(日足)
22235.45  ボリンジャー:-1σ(25日)
22205.17  ボリンジャー:-1σ(13週)
21976.46  ボリンジャー:-2σ(25日)
21922.89  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
5日、25日、75日の各線に続いて200日線も下降を始めており、中長期的な下落相場のスタートラインに立った可能性も意識される。
週足では、ともに下降中の6週線が13週線を下回るデッドクロスを示現し、こちらも下落局面入りを強く示唆。
 
ボリンジャーバンドでは、日々線が中心線を下放れて-1σを割り込む場面もあった。8月30日ザラ場に+2σを超えた後は下降トレンドに乗っており、来週は-2σが下値めどとして意識されよう
 
 
 
 
【株式分割】
 (7日大引け後 発表分)
●日本スキー <6040> [東証M]
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
●イトクロ <6049> [東証M]
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
【信用規制・解除】
銘柄 (7日大引け後 発表分)
○シンクレイヤ <1724> [JQ]
東証が10日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
日証金も増担保金徴収措置を解除。
 
【自社株買い】
(7日大引け後 発表分)
○日本駐車場 <2353>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.89%にあたる300万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施する。
買い付け期間は9月10日から9月30日まで。
 
○ASTI <6899> [東証2]
発行済み株式数(自社株を除く)の2.19%にあたる7万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。
買い付け期間は9月10日から10月31日まで。
 
○星医療 <7634> [JQ]
発行済み株式数の5.04%にあたる18万1681株の自社株を消却する。消却予定日は9月28日。
 
○ニッコンHD <9072>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.04%にあたる70万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。
買い付け期間は9月10日から12月28日まで。
 
 

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