来週は、神経質な展開か

今週は軟調展開となった。
欧州ではイタリアの政情不安が意識され、これを材料に世界的に株式が売られる場面もあったことから、日経平均は一時2万2000円を割り込む場面もあった。
その後は下げ続きの反動で値を戻したものの、米国の保護主義政策推進を受けて米国株も弱含むなど、外部要因に対する警戒感が強まったことから、反転局面では戻り売りに押された。
日経平均は週間では約279円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
 
来週(4~8日)は、海外株式相場や外国為替市場といった海外要因を気にしながらの神経質な展開となりそうだ。
来週の日経平均株価の想定レンジは、2万1800~2万2400円とする。
翌週にFOMCを控え、世界的に神経質な地合いが続くと考える。6月利上げに関してはほぼ織り込み済みだろうが、ダウ平均も足元で弱めの動きとなっており、イベント前では荒い動きが続く可能性がある。
6月7日予定の日米首脳会談は相場のかく乱材料。通商問題に関する過度な警戒が和らぐ可能性も十分ある一方、ここまでに米朝首脳会談の実施が決まっていない、もしくは中止となった場合には、地政学リスクが再浮上してリスクオフの様相が強まる可能性もある。
 
6月12日~13日のFOMCを通過すれば、マーケットの不透明感が相当程度払しょくされることから、荒れ相場になったとしても期間限定とは考えられるが、通商・外交問題に加え、イタリア政局問題、米長期金利動向および原油動向などが複雑に絡み合い、ボラティリティの大きな動きが続くと予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
22689.74  新値三本足陽転値
22616.78  ボリンジャー:+1σ(13週)
22542.61  25日移動平均線
22491.02  均衡表基準線(日足)
22481.66  均衡表転換線(日足)
22356.54  26週移動平均線
22283.07  ボリンジャー:-1σ(25日)
22280.33  6日移動平均線
22238.42  均衡表基準線(週足)
 
22171.35  ★日経平均株価1日終値
 
22053.21  均衡表転換線(週足)
22023.53  ボリンジャー:-2σ(25日)
21998.31  13週移動平均線
21934.85  75日移動平均線
21790.17  200日移動平均線
21764.00  ボリンジャー:-3σ(25日)
21666.73  均衡表雲上限(週足)
21665.05  均衡表雲上限(日足)
21515.22  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
26週線が2週連続で下げたこともあり、今後は地合いの悪化が鮮明になりそうだ。
一目均衡表では、前日まで一致していた基準線と転換線のうち転換線がわずかに下降してデッドクロスを形成。相場の形勢が売り方優位に傾きつつある。
ボリンジャーバンドでは、株価は一時-1σを上回ったものの、短時間で-1σの下に押し戻され、上値の重さを印象付けた。当面は-1σを抵抗線に上値が切り下がる展開が予想される。
 

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