来週は、弱含みの展開か。

今週は軟調となった。週前半の日経平均は2万3000円台を回復した。
しかし、手がかり難から日本株の上値が重くなりつつあったところに、米朝首脳会談中止や、米国が自動車の輸入関税を引き上げるといったネガティブな観測が相次いで流れたことから、楽観ムードが一気に後退した。
為替市場では、ドル円が急速に円高に振れる中、23日、24日は連日で大幅安となり、2日間で500円を超える下げを記録した。米朝会談の中止が発表された後は急落の反動で押し目買いも入ったが、戻りは限定的で、2万2500円を下回って週を終えた。
日経平均は週間では約479円の下落となり、週足では9週ぶりに陰線を形成した。
 
来週は、弱含みの展開か。
国内は月末・月初で注目の経済指標があるにはあるが、基本的には今週の下げ材料となった貿易問題や北朝鮮問題に関するニュースに大きく振らされる展開が想定される。
日本株に関しては、通商問題への警戒と円安一服が重しとなる。
ただし、外国為替市場で今週後半に進行した円高・ドル安に一服感が出れば、戻りを試す推移も予想される
米朝問題も北朝鮮の出方次第では前進する可能性はあり、悲観一辺倒にはならないだろう。
マーケットの不透明材料が増えたことで、これまでとは逆に、好材料よりも悪材料の方に強い反応が出やすい地合いが続く可能性もあるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
 
23879.58  ボリンジャー:+3σ(13週)
23334.62  ボリンジャー:+3σ(25日)
23227.11  ボリンジャー:+2σ(13週)
23226.50  ボリンジャー:+1σ(26週)
23065.91  ボリンジャー:+2σ(25日)
23002.37  新値三本足陽転値
22797.19  ボリンジャー:+1σ(25日)
22745.10  6日移動平均線
22684.27  均衡表転換線(日足)
22574.64  ボリンジャー:+1σ(13週)
22528.47  25日移動平均線
 
22450.79  ★日経平均株価25日終値
 
22411.41  均衡表基準線(日足)
22381.45  26週移動平均線
22259.76  ボリンジャー:-1σ(25日)
22238.42  均衡表基準線(週足)
21991.04  ボリンジャー:-2σ(25日)
21922.18  13週移動平均線
21920.13  均衡表雲上限(日足)
21907.92  75日移動平均線
21734.53  200日移動平均線
21722.33  ボリンジャー:-3σ(25日)
21698.94  均衡表転換線(週足)
 
株価は終日25日線の下方で推移。5日線が下降を続けていることもあり、日経平均が上昇したとはいえ終値は2日連続で25日線を下回っていることから、調整色を残して取引を終えた。
ボリンジャーバンドでは、中心線から-1σのレンジのうち、-1σ寄りで取引を終えた。場中の日経平均が-1σを下回る場面もあって下値を探る流れはまだ継続しているとみられる。
 
 
【信用規制・解除】
(25日大引け後 発表分)
 
■アップバンク <6177> [東証M]
東証と日証金が28日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 
 
 

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