日経平均は小幅に反落したが。全般に方向感の定まらない展開だった。
日米金利差拡大観測から円相場が一時2カ月ぶりに1ドル=159円台へと円安が進んだ。このほか、原油市況高を背景に石油関連株も上昇したことも支援要因となった。
ただ、急激な円安進行は輸入物価の上昇につながり国内景気に悪影響が懸念されるほか、中東情勢や欧州政治の先行き懸念なども依然として底流にあり、積極的に動けないとの声が多い。
日経平均は週間では約218円の下落。週初に水準を切り下げてその後は持ち直したことから、週足では2週連続で陽線を形成した。
日経平均株価
始値 38608.66
高値 38795.68(09:34)
安値 38532.13(12:44)
大引け 38596.47(前日比 -36.55 、 -0.09% )
売買高 20億4499万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆2859億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は36円安と小幅に4日ぶり反落、様子見姿勢が続く
2.前日のNYダウは上昇もナスダック指数は下落と高安まちまち
3.手掛かり材料難で日経平均は3万8600円前後での一進一退
4.レーザーテク、アドテスト、ソシオネクスなど半導体株は安い
5.みずほFG、東京海上、野村など金融株は底堅く堅調に推移
来週は、一進一退の展開か。月末で日米ともに経済指標の発表が多く、長期金利や為替の動向に神経質となるだろう。加えて、米国では27日にバイデン氏とトランプ氏による大統領選候補者のテレビ討論会が予定されているほか、フランスでは下院選挙の第1回投票が30日に予定されている。翌週の7月4日にはイギリスの総選挙が予定されており、海外の政局に気を揉む場面が増えてくると思われる。足元で米国株の基調が強いことは下支え要因となる。一方、フランス株が政局不安から調整色を強めるなど警戒材料もある。フランスの第1回投票結果を消化するのは翌週となるため強気にも弱気にも傾きづらく、週を通して方向感が定まらないと予想する。
25日にコンファレンスボードによる6月の米消費者信頼感指数や28日には5月の米個人消費支出(PCE)物価統計の発表などが控える。米景気の力強さが示されれば、インフレ高進により円安・株安が強まり兼ねないだけに、経済統計を受けた米国市場の動きにも警戒したいところだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
39520.92 ボリンジャー:+3σ(25日)
39391.85 ボリンジャー:+1σ(13週)
39251.88 ボリンジャー:+2σ(25日)
38982.84 ボリンジャー:+1σ(25日)
38946.01 75日移動平均線
38910.41 均衡表雲上限(日足)
38713.80 25日移動平均線
38643.82 13週移動平均線
38643.43 均衡表転換線(日足)
38596.47 ★日経平均株価21日終値
38533.23 6日移動平均線
38527.08 均衡表基準線(日足)
38444.76 ボリンジャー:-1σ(25日)
38356.71 均衡表雲下限(日足)
38244.90 均衡表転換線(週足)
38175.72 ボリンジャー:-2σ(25日)
37936.15 26週移動平均線
37906.67 ボリンジャー:-3σ(25日)
37895.80 ボリンジャー:-1σ(13週)
37147.78 ボリンジャー:-2σ(13週)
36890.47 均衡表基準線(週足)
36399.75 ボリンジャー:-3σ(13週)
36065.57 ボリンジャー:-1σ(26週)
35789.27 200日移動平均線
34195.00 ボリンジャー:-2σ(26週)
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