今週は堅調となった。
米国の長期金利が3%台に到達し、為替市場ではドル高・円安が進行。米国株は金利上昇が株価の重しとなったが、日本株は円安を好感して下げづらい地合いが続いた。
決算銘柄が大きく動き、個別の売買が活況となったことが、リスク選好ムードを強めた。決算内容はまちまちではあったが、好決算を発表した東京エレクトロンが急伸して半導体株に買いが入るなど動きも見られた。
ECB理事会や日銀金融政策決定会合では金融政策が据え置きとなったほか、南北首脳会談が実施されるなど、外部環境に関しては株高をサポートする材料が多く、日経平均は節目の2万2500円に迫った。
週間では約305円の上昇となり、週足では5週連続で陽線を形成した。
日経平均のチャートは大きなポイントであった75日移動平均線(2万2135円)を明確にクリア
さて、来週は、もみ合いもしくはやや弱含みを予想する。
来週(5月1-2日)の東京株式市場は、全般手控えムードか。この週はゴールデンウイーク(GW)の谷間にあたる2営業日、その後は4連休に入る。
決算シーズン中で個別物色は活況が期待できる。ただ、米国ではFOMCが5月1日~2日、4日が雇用統計と、長期金利に影響を与えそうなイベントが多い。
5月のFOMCでは政策変更はないと予想するが、市場は6月の利上げを意識する可能性が高い。米国株の落ち着いた動きが続けば、日本株の戻り基調に変化はないとみており、この場合は個別重視で指数は動意薄と予想する。
ただし、これらのイベントが早めに意識され、米長期金利の上昇や米国株の下落などの動きが出てくるようだと、市場の空白を嫌ったリスク回避の売りに押される展開も想定しておく局面。大型連休明けには再び決算ラッシュとなるため、仮にこの間に下げたとしても一時的な反応であろうが、スケジュール的には上値は追いづらいと考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
24039.82 ボリンジャー:+2σ(26週)
23597.96 ボリンジャー:+3σ(13週)
23202.09 ボリンジャー:+1σ(26週)
23021.99 ボリンジャー:+3σ(25日)
22979.31 ボリンジャー:+2σ(13週)
22589.38 ボリンジャー:+2σ(25日)
22467.87 ★日経平均株価27日終値
22364.37 26週移動平均線
22360.65 ボリンジャー:+1σ(13週)
22344.48 均衡表雲上限(日足)
22255.20 6日移動平均線
22238.42 均衡表基準線(週足)
22191.18 新値三本足陰転値
22156.77 ボリンジャー:+1σ(25日)
22135.95 75日移動平均線
22133.99 均衡表転換線(日足)
21742.00 13週移動平均線
21724.15 25日移動平均線
21526.64 ボリンジャー:-1σ(26週)
21511.51 200日移動平均線
【信用規制・解除】
(27日大引け後 発表分)
○ヴィンクス <3784>
東証が5月1日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
日証金も増担保金徴収措置を解除。
○クレオ <9698> [JQ]
東証が5月1日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
日証金も増担保金徴収措置を解除。
