日経平均株価は2月高値以降、2万8000円以上の高値圏で何とか日柄調整の範囲で踏みとどまっていたが、今週の大幅下落で値幅調整の可能性が出てきており、調整局面の長期化が想定されるようになってきた。
今週の週足大陰線は6週、13週、26週各移動平均線が収れん(一点に集まる)する状態からの下放れなのでそこそこ強めの意味を持っている。
「収れんからの放れ」は基調転換のポイントとしてよく重視される。トータルでの判断は深い調整に入る可能性は大きくないものの、上値を取る景気回復相場(上昇相場、業績相場)は少し遠のいた(秋以降)、これが判明した週だったということになる。コロナ対応の良しあしで各国の景気や株価指数の動きに差が出ていますが、夏相場はより顕著にそれが反映されることになりそうです。五輪本番を迎える日本の場合は特に政治力、政策力が試されそうだ。
