[概況]
5日の東京外国為替市場は、米ドル円がリスク選好姿勢の強まりによって続伸し、高値を111.810円まで伸ばした。リスク選好が強まった理由は以下の2点が挙げられる。1つ目は、トランプ米大統領が不法入国を防ぐため実施するとしていたメキシコとの国境閉鎖を見合わせるという報道で、これにより両国の緊張が緩和したこと。
そして2つ目は、中国の習近平国家主席の「協議は大幅に進展した」という発言だ。この発言は、本日まで米ワシントンで開催されていた米中閣僚級協議の終了を受けたもので、最終合意へ向けた米中首脳会談の開催期待の増進に寄与することとなった。さて、この後は3月米雇用統計の結果に注目だ。
結果が予想を上回った場合、リスク選好の流れから米ドル円は素直に上昇すると思われる。本日の高値を上抜けた場合の次の目標は節目112.00円だろう。
[提供:カネツFX証券株式会社]
