月の初日は高いとすれば

 「月の初日は高いとすれば」
 
NY株式市場は小幅に上昇。
S&P500は過去最高値を更新した。
税制改革期待が継続。 税制改革で恩恵を受ける小型株の指標ラッセル2000指数も続伸。
上昇の中心はヘススケア関連。
個別ではマクドナルドの上昇が寄与した。
もっとも上値は重い展開。
S&P500の予想PERは17.9倍で、長期平均の15.1倍を上回った水準。
ラッセル2000の予想PERも26.3倍と、平均の21.3倍を上回っている。
バイオ関連の上昇は米国でもノーベル賞関連セクターが物色されているということだろうか。
債券市場では税制改革への懸念が台頭。
2年債利回りは一時9年ぶりの高水準まで上昇(価格は下落)。
10年債利回りも11週間ぶりの水準に上昇した。
第2四半期のGDP確報値は、年率換算で前期比3.1%増に上方修正。
ただ為替市場はほとんど見えないフリの状況。
 
 
木曜の新高値306(前日125)、新安値74(前日4)。
株式併合の影響もあろうが300超の新高値はめった見られない数字となった。
市場はアレコレと方向性を物色している状態。
しかし結局は「解散・総選挙。
そして、小池新党への民進合流と、何となく慌ただしい雰囲気に、投機的な人気が高まりそうな気配」という声に集約されよう。
9月第3週の海外投資家は3週連続で売り越し。
売越額は611億円で前週の4172億円からは縮小。
個人投資家は2週連続で売り越し。売越額は3180億円。前週は4252億円の売り越し。
信託銀行は2週連続の売り越し。売越額は1008億円。前週は1043億円の売り越し。
先物では海外投資家は2週連続で買い越し。買越額は8792億円。前週は1兆125億円の買い越しだった。
証券会社の自己売買部門は2週連続で売り越し。売越額は5423億円。前週の7066億円からは縮小した。
225先物大証夜間取引終値は日中比70円安の20320円。
NY株式は続伸ながら為替の円高トレンドを嫌気した格好。
とはいえ中間期末、月末のドレッシングなどは必要もない水準。
月の第一営業日は昨年7月以降負けなしのアノマリーに従えば、押し目買いというムードになろうか。
 
月足陽線基準は19591円。
陽線はカ月ぶり、そして3カ月ぶりの反発。
「警戒された9月が、真逆の結果」と市場関係者。
アノマリーでは、9月高→10月高。
1995年以降の21年間で、9月、10月と同方向に動いた年は13回(61.9%)。
10月と11月が同方向に動いたのは15回(71.4%)。
 
スケジュールを見てみると・・・
29日(金):消費者物価、鉱工業生産、家計調査、日中国交正常化45周年、米個人所得、シカゴ購買部協会景気指数
週末:中国製造業PMI、中国国慶節(~7日)、カタルーニュヤ州独立の住民投票
2日(月):日銀短観、米ISM製造業、建設支出、ノーベル医学生理学賞、韓国休場(~9日)
3日(火):マネタリーベース、消費者態度指数、シーテック(~6日)、ノーベル物理学賞
4日(水):投資の日、米ADP雇用レポート、ISM非製造業、ノーベル化学賞、台湾休場
5日(木):米製造業受注、貿易収支
6日(金):景気動向指数、米雇用統計、消費者信用残高、ノーベル平和賞
 
 
【10月】
 
2日(月)2日新甫、日銀短観
3日(火)家電・IT見本市「シーテックジャパン」(幕張メッセ)
4日(水)ECB理事会、上げの特異日
5日(木)変化日
6日(金)満月
9日(月)体育の日で休場、コロンブス・デーでNY為替休場
10日(火)マイクロソフトオフィス2007サポート終了、「みちびき4号」打ち上げ
11日(水)変化日、大幅高の特異日
12日(木)G20財務相・中央銀行総裁会議
15日(日)セーリングワールドカップ開催(蒲郡)
13日(金)オプションSQ、IMF世銀年次総会(ワシントン)
16日(月)上げの特異日
17日(火)変化日
18日(水)米ベージュブック、中国第19回全国代表大会
19日(木)EU首脳会議、ブラックマンデー30周年
20日(金)変化日
25日(水)東京モーターショー(一般公開27日)
27日(金)変化日
28日(土)プロ野球日本シリーズ開幕
29日(日)欧州サマータイム終了
30日(月)日銀金融政策決定会合
31日(火)米FOMC(~1日)
 
 
NYダウは40ドル高の22381ドルと続伸。
NASDAQは0.19ポイント高の6453ポイントと3日続伸。
S&P500は3ポイント高の2510ポイントと3日続伸し史上最高値更新。
ダウ輸送株指数は44ポイント高の9886ポイント。
3市場の売買高は58億株と減少。
CME円建ては大証比60円安の20330円。
ドル建ては大証比30ポイント安の20360ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比70円安の20320円。
ドル円は112.73円。
10年国債利回りは2.309%。
非公式外資系5社動向は売り1680万株、買い2040万株。
金額ベースは6億円の買い越し(2日連続)。
売りは精密・銀行・化学・鉄鋼セクターなど。
買いは小売・自動車・電機・保険・情報通信セクターなど。
売買交錯は情報通信・サービスセクターなど。
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
アイリッジ(3917)・・・動兆
 
アイリッジに注目する。
同社は集客、販促でネット・実店舗連携の「OtoO」施策支援が中核。
スマホ位置情報連携サービスが拡大基調。
電子地域通貨に期待感。
 
(兜町カタリスト櫻井)

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