週明けの日経平均が続伸。終値は前週末比53円高の2万719円だった。前週末の米株高や円安進行(1ドル=109円台後半)を好感して取引時間中は一時2万892円(226円高)まで買い進まれる場面もあった。
外部環境の改善を受けて日経平均が2万1000円のフシ目に接近。
届きはしなかったものの昨年12月相場の下げの半値戻り(2万823円)を達成したことでより底打ち感を強めている。
ただ、株価も円相場もそれぞれ大きなフシ目に達してきたことでそろそろ戻り一巡感も出やすくなっている。決算発表も控え買い方は手の出しにくい状況だ。
日経平均が早々に伸び悩む中、マザーズ指数が失速した。
米株休場で材料難となる明日は、このような地合いもあるかと想定していたが、1日早く手詰まり感が強まった印象。
ただ、マザーズの後場の下げに対して、日経平均が連れ安してマイナス圏に沈まなかったことは期待の持てる動きになっている。
5日線(20557円、21日時点、以下同じ)は久々に25日線(20537円)を上回った。
明日は積極的な売買は限られそうだ。
現地21日の米株式市場がキング牧師誕生日の祝日で休場となることから、外国人投資家の参加が限定的となることが想定され、一段と薄商いのなか方向感に乏しい推移となりそうだ。仮に下げたとしても25日線より上で推移できれば、戻り基調は継続しているとみて良いだろう。
直近の上昇の先導役であったマザーズが一休みしても、大型株をじっくり吟味する相場が到来するのであれば、底堅い地合いがしばらく続く展開が期待できる。
日経平均が一気に2万1000円台を回復するまでの強い動きとはならなかったことから、目先は低PERや高配当など、買える材料のある銘柄の選好が強まると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
21754.62 75日移動平均線
21698.33 均衡表基準線(週足)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21212.42 ボリンジャー:+1σ(25日)
21131.80 13週移動平均線
20987.92 新値三本足陽転値
20823.69 均衡表転換線(週足)
20784.09 ボリンジャー:-1σ(26週)
20719.33 ★日経平均株価21日終値
20537.87 25日移動平均線
20524.24 6日移動平均線
20497.31 均衡表転換線(日足)
20409.96 均衡表基準線(日足)
20231.99 ボリンジャー:-1σ(13週)
19863.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
19611.99 ボリンジャー:-2σ(26週)
19332.18 ボリンジャー:-2σ(13週)
19188.77 ボリンジャー:-2σ(25日)
18514.22 ボリンジャー:-3σ(25日)
5日線の上昇に支えられ、ザラ場では昨年12月3日から26日までの下落幅の半値戻しに相当する20823.69円を上回ったほか、12月19日安値と20日高値で形成する窓も埋めた。
ボリンジャーバンドでは、昨年12月4日以来およそ1カ月半ぶりに日々線が中心線を上回り、明日22日以降は+1σ回復が期待される。
RSI(9日ベース)は72.48%と80%近い水準での推移が続いた。今後はRSI80%超えによる日経平均のレンジの上方拡張局面入りが期待されるだろう。
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