明日は底堅いか

26日の日経平均が大幅反発。終値は前日比451円高の2万1428円だった。
世界経済の鈍化懸念が高まったことに過剰に反応した格好だったが、本日は配当志向の物色が指数を押し上げている。
きのうの下げ分(650円安)は埋まらなかったが、ここからもう一段売られた場合には、チャートの悪化が下げを促す可能性もあっただけに、大きめの反発が見られたことは安心材料。欧米株が下げ止まったとは言い切れないが、ドル円は落ち着きを取り戻しつつある。
 
明日の寄り付き段階においても、配当再投資に伴う需要が見込まれるため、底堅いスタートが意識される。ただし、この需給が一巡した後の動向には、注視する必要がありそうだ。配当落ちに伴う影響については、日経平均が約180円程度、TOPIXが17.6pt程度、JPX400が154pt程度とみられている。この配当落ち分をどれだけ吸収できるかが注目されることになる
 
また、TOPIXやマザーズ指数は前日の下げ分を上回る上昇となっており、これら相対的に強い指数の動向にも注意を払っておきたい。
 
日経平均株価は25日移動平均線(2万1448円)に急接近してきたが、このラインを超えて直近の「マド」(22日安値2万1542円-週明け25日高値2万1275円)埋めに進めるかが今後のポイントになる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
22079.59  ボリンジャー:+2σ(13週)
22035.97  ボリンジャー:+3σ(25日)
21957.30  200日移動平均線
21840.28  ボリンジャー:+2σ(25日)
21822.04  新値三本足陽転値
21698.33  均衡表基準線(週足)
21644.59  ボリンジャー:+1σ(25日)
21499.17  ボリンジャー:+1σ(13週)
21465.52  6日移動平均線
21448.90  25日移動平均線
 
21428.39  ★日経平均株価26日終値
 
21385.98  均衡表基準線(日足)
21367.12  26週移動平均線
21312.42  均衡表転換線(日足)
21253.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
21087.85  均衡表転換線(週足)
21057.52  ボリンジャー:-2σ(25日)
21023.27  75日移動平均線
20918.76  13週移動平均線
20861.83  ボリンジャー:-3σ(25日)
20823.69  均衡表雲上限(日足)
20757.49  均衡表雲下限(日足)
 
ローソク足は実体部分の長い「陽の丸坊主」に近い形状で引けた。前日の下落幅の3分の2戻しを終値ベースでクリアし、下値での買い需要の強さを再確認した。5日移動平均線は下降したものの、25日線は上向きをキープ。
日足の一目均衡表では、株価は雲上で推移するなか、横ばいだった基準線が上昇したほか、遅行線は株価を小幅に上回って強気シグナル発生を継続するなど買い手優勢の形勢が続いている。
ボリンジャーバンドでは、中心線のやや下で引け、一時-3σに迫った昨日を底値とした反転トレンド入りを窺わせた
 
 
【信用規制・解除】
 (26日大引け後 発表分)
 
■ケイブ<3760>
東証と日証金が27日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 

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