明日は下値模索か

7月最初の取引となる日経平均は大幅反落。
終値は前週末比492円安の2万1811円で、4月13日以来、約2カ月半ぶりの安値となって取引を終えた。
 
日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業でプラス21だった。前回3月調査のプラス24から3ポイント悪化した。
ただ、2018年度の大企業・全産業の設備投資計画が市場予想を上回ったことを背景に設備投資関連銘柄の一角が買われ、前場半ばにはプラスに転換する局面もみられた。
基本的には世界的な貿易摩擦問題の行方を見極めたいとして、神経質な相場展開が続くなか、前場は底堅さが意識された。
 
市場関係者からは「急落の背景については、中国・上海株や米株価指数先物の時間外取引での下落がきっかけとなったが、背景には6日に期限が迫った米国による中国への追加関税の発動を前に、米中貿易摩擦への警戒感が改めて意識されたことがある言う
 
明日は,52週線(2万1731円、7/2)や、日足一目均衡表の雲下限(2万1698円、7/2)などが控える2万1700円どころまでで下げ止まるかが注目点される。
これらがサポートとならないようなら、3月につけた年初来安値2万0347円(3/26)までの下げは見ておいた方が良いだろう。
 値ごろ感からの押し目買いは限定的となりそうだ。日経平均株価は下値模索が予想される。

■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
22761.22  ボリンジャー:+1σ(13週)
22583.47  均衡表雲上限(日足)
22488.44  25日移動平均線
22417.44  均衡表転換線(週足)
22413.24  13週移動平均線
22398.03  均衡表基準線(日足)
22283.25  均衡表転換線(日足)
22279.27  均衡表雲上限(週足)
22278.48  新値三本足陽転値
22257.81  26週移動平均線
22238.42  均衡表基準線(週足)
22223.13  6日移動平均線
22203.53  ボリンジャー:-1σ(25日)
22179.42  75日移動平均線
22104.56  200日移動平均線
22065.26  ボリンジャー:-1σ(13週)
21918.63  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
21811.93  ★日経平均株価2日終値
 
21717.28  ボリンジャー:-2σ(13週)
21698.94  均衡表雲下限(日足)
21633.72  ボリンジャー:-3σ(25日)
21466.52  ボリンジャー:-1σ(26週)
21369.30  ボリンジャー:-3σ(13週)
21088.65  均衡表雲下限(週足)
20675.22  ボリンジャー:-2σ(26週)
19883.93  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
先週の下値支持線となった200日線を大幅に下回ったほか、5月28日を直近の底として上昇してきた75日線は下向きに転じた。
日経平均の終値は5月22日と6月12日で形成するダブルトップ間の底値(5月30日、2万1931.65円)を下回ったことで、下落基調が一段と鮮明になっている。
 
ボリンジャーバンドでは、日々線が-2σをあっさり突破して-3σ手前まで下落。今後は新しいレンジの底値を探る展開が見込まれる。RSIは24.66%と、中立圏と売られ過ぎ圏の境界となる30%を下回ったが、6月1日の21.96%に到達していないため、下落余地はまだ残っていよう。
 
 

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