【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比375円82銭高の2万1523円84銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、28.84ポイント高の1604.15で始まった。
米国と中国の貿易摩擦が緩和に向かうとの期待から買われた前場の流れを引き継ぎ、後場は日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに高値圏でもみ合っている。
外国為替市場では、1ドル=113円40銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテが前場高値を上回っている。トヨタ、ホンダが値上がりし、ブリヂストンもしっかり。ソニー、村田製が締まり、昭和電工は上伸。武田がにぎわい、ZOZOは個別に買われている。
半面、任天堂が大量の売りに押されている。NTTが値下がりし、KDDIは小安く、JR東日本が売られている。
日経平均は節目の2万1000円手前から大きく反発した。日足チャートでは足元の調整局面で上値抵抗となっていた5日移動平均線を上抜け、短期筋による買い戻しを誘いそうだ。
また、前場に2万1500円台を回復したことで週末に控えるSQ(先物・オプション特別清算指数)算出に絡んだ買いが入ってくることも想定され、日経平均は一段高となる場面も出てくる可能性がある。
米中の貿易交渉や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉の行方などもなお不透明感が強い。日経平均が本格的なリバウンドに転じるか判断するには時期尚早とみられ、短期的な戻りと割り切って取り組むのが無難と言えそうだ。
ランチバスケットは30件、589.55億円、220億売り越し。
