【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は前営業日比60円安前後と前場終値と比較して下げ幅を縮小している。
米株先物の下げ渋りから押し目買いが入り、日経平均株価は下げ幅を縮小している。東証株価指数(TOPIX)は一時小幅高に転じた。
外国為替市場では、1ドル=107円30銭近辺の推移。
アジア株が堅調に推移していることや、時間外取引で米ダウ工業株30種平均を対象とした先物が下げ幅を縮小していることも投資家心理の支えとなっている。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約175億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆618億円、売買高は6億3403万株だった。
個別では、武田、富士フイルムが安く、第一三共も値下がり、花王、京セラ、デンソーが安い。オリンパス、住友不も下落した。
半面、キーエンスが上げ幅を拡大し、ファナックはプラス圏に浮上。日電産、塩野義、HOYAは高い。パナソニック、JALも上昇した。
前引けでの東証株価指数(TOPIX)の下落率は0.53%となっており、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施されそうだ。上海株も足元下げ止まりつつあるが、日経平均は後場も米中を中心とした海外市場の動向を睨み神経質な展開となる可能性がある。
明日は昭和の日の祝日で休場、さらに週末からは5連休が控えている。連休最後の5月6日には緊急事態宣言の期限を迎え、解除・延長の判断が示されることもあり、積極的な買いは手掛けづらいところだろう。
