日経平均株価は前場終値比で下げ幅広げる

【後場寄り付き概況】

 後場寄り付きの日経平均株価は前営業日比110円安前後と前場終値と比較して下げ幅を広げている。やや売りが優勢となった前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも軟調。値がさの内需株の一角に売りが出ている。
午前の相場の下げが小幅にとどまり、「日銀による指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れはなさそう」との見方から、海外ヘッジファンドが売りに回ったという。
 
外国為替市場では、1ドル=108円30銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
 
個別では、ソフトバンクG、NTTがじり安。ファーストリテもさえない。楽天が安い。三菱UFJ、三井住友も軟調。東エレク、SUMCOソニー、村田製が値を下げている。
 
半面、任天堂がしっかり。武田、資生堂は強含み。トヨタ、キーエンス、ZOZOが値を上げている。
 
前場の東証1部売買代金は概算で7900億円程度にとどまっており、引き続き本日からのFOMC、19日からの日銀・金融政策決定会合といった重要イベントを前に株式市場では手控えムードが強い。
 
先週も指摘した日銀の上場投資信託(ETF)買い入れや企業の自社株買いが支えとなっているため、下げは限定的なものとなっている。
現時点で円相場の一段の上昇までは想定しにくい。ひとまず日米の決定会合を見極めたいところだろう。
 

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