【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比228円12銭安の2万0373円07銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、15.04ポイント安の1497.24で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに下げ渋りをみせている。
米中貿易摩擦の激化や為替の円高が嫌気されている一方、午前の相場の大幅下落で日銀の指数連動型上場投資信託(ETF)買い観測が浮上し、割安感が出てきた銘柄を中心に押し目買いが入り、下値が堅いとみた投資家の買いを促しているようだ。
外国為替市場では、1ドル=108円10銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
個別では、JXTG、野村と大和、AGC、クレセゾンが売られる。トヨタ、キーエンス、村田製、ソニーが安く、任天堂は弱含み、武田が軟調。ソフトバンクGは下押す。日揮と千代建が安い。
半面、関西電、パーク24、東急が買われる。スクエニHDが値を上げ、NTT、花王は小高い。第一三共とアステラスが高い。JR東海とJR東日本が買われている。
日経平均は下げ渋りをみせているが、グローベックスのNYダウ先物は150ドル安程度で推移しており、押し目買い意欲は強くないであろう。また、後場は日銀のETF買い入れなどの需給要因が下支えとして意識されやすいだろうが、戻り待ちの売り方にとっては絶好の売り場といった格好になりそうである。
マザーズ指数は2%を超える下落となっているが、同指数はもち合いレンジ内での推移をみせており、日経平均やTOPIXと比べてもトレンドはそれほど悪化していないだろう。
超値がさ株などは手掛けづらいだろうが、業績面で安心感のある銘柄などには、底値を拾う動き等も意識されよう。その他は、低位材料株での短期的な値幅取り狙いになりそうだ。
