日経ジャスダック平均は8日続落、個人投資家の関心が東証1部上場の銘柄に向かう

日経ジャスダック平均株価は8日続落した。終値は前日比20円80銭安の3746円87銭で安値引け。7月6日以来およそ1カ月ぶりの安値水準を付けた。
好決算を発表した東証1部の主力株に個人投資家の資金が流れ、利益確定売りが優勢だった。新興株への買いは限られた。中国・上海株式相場の反発を受けて日経平均株価が上昇するにつれ、ジャスダック平均はじりじりと下げ幅を広げた。

 
 
「夏枯れ相場と呼ばれる8月は中小型株に目が向かいやすいが、日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ方法の変更などを受けて東証1部の中小型株が投資家の関心を引いている」と説明。同じ中小型株でも新興市場の銘柄に資金が入りにくい環境にあるとみていた。
9日から始まる日米の新貿易協議の行方も気掛かりで、積極的な売買を手控える投資家が増えていたことも響いたとみられる。
 
ジャスダック市場の売買代金は概算で440億円、売買高は7378万株だった。
値上がり銘柄数は248(スタンダード235、グロース13)、値下がり銘柄数は352(スタンダード330、グロース22)、変わらずは62(スタンダード60、グロース2)
 
個別では、第1四半期決算が低調だった札幌臨床検査センターが一時ストップ安と急落した。アクシーズ、テラ、東北新社、ケア21、ヒビノなど48銘柄は年初来安値を更新。
業績悪化が引き続き売り材料になった山田コンサルティンググループ、フライングガーデン。また、第1四半期の営業利益が2ケタ減益となった遠州トラック、アクサスホールディングス、ジャストプランニングが売られた。
 
一方、第1四半期の営業損益が黒字に転換したやまねメディカル、業績予想の上方修正を発表した和井田製作所、第1四半期が大幅な増益となった山陽百貨店がストップ高。ラック、環境管理センター、TOB価格にさや寄せする動きとなった朝日工業、ムラキ、スターツ出版など6銘柄は年初来高値を更新。大塚家具悪材料出尽くし感から買われ、ヒップ、ネクストウェア、新日本建物が買われた。
 

 

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