日経ジャスダック平均は7日続伸、好材料銘柄への買い

日経ジャスダック平均株価は7日続伸した。7日続伸は2019年11月22日~12月11日以来の長さ。終値は前日比43円68銭高い3054円43銭と、3月11日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。
新型コロナウイルスの感染拡大による国内企業の活動自粛が企業業績の重しになるとの警戒感が続くなか、「トランプ大統領が経済活動の再開計画が完成に近いと述べた」と海外メディアが報じたことで、市場では米国経済の早期再開、正常化が世界経済の混迷収束につながるとの期待が高まった。時間外取引での米株先物が上伸し、日経平均もコロナ暴落後の高値(19564円)を上回ったことから、個人投資家のセンチメントも改善しジャスダック市場にも買いが波及した。

最近の株価上昇で運用余力が回復した個人投資家の買いに押し上げられ、ジャスダック市場は終日堅調だった。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒が続くなか、個人投資家は個別銘柄の好材料や業績の底堅さに着目して買いを入れた。
新型コロナの業績への影響を受けにくいとされる出前館やワークマンが上昇したほか、大戸屋HDはコロワイド(1部、7616)が経営陣刷新の株主提案をする方針を固めたと伝わり、業績改善の思惑から買われた。

ジャスダック市場の売買代金は概算で406億円、売買高は9068万株だった。値上がり銘柄数は489、値下がり銘柄数は139となった。
 
個別では、アルバイトタイムス、アルファクス・フード・システム、アンドール、三相電機、旭化学工業がストップ高。セレスポは一時ストップ高と値を飛ばした。出前館、佐藤食品工業、マックスバリュ九州、山田債権回収管理総合事務所、メディシノバ・インクなど6銘柄は年初来高値を更新。テクノ・セブン、コンピューターマネージメント、テラ、大戸屋ホールディングス、内外テックが買われた。
 
一方、メディカル一光グループ、エヌアイシ・オートテック、中野冷機が年初来安値を更新。ニューテック、フジタコーポレーション、ジェーシー・コムサ、大日光・エンジニアリング、ホーブが売られた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次