日経ジャスダック平均は6日続落、売りが優勢

日経ジャスダック平均株価は6日続落した。終値は前日比76円72銭安い3773円93銭と19年12月24日以来1カ月ぶりの安値となった。
前日の米国株式市場は、上値の重さが意識されて主要3指数はまちまちとなったほか、為替市場は朝方に1ドル=109円台を割り込んだこともあり、朝方から売りが優勢になった。
新型肺炎の感染拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が根強く、主力銘柄を中心に海外勢などが売りを出した。東証1部の主力銘柄が大幅安となったことで、投資家心理が冷え込んだとの見方もあった。
新型肺炎の感染拡大で製品需要が増加するとの思惑から、興研や重松製が前場、後場ともに制限値幅の上限まで買われた。免疫生物研も上昇した。新型肺炎関連銘柄への個別株物色は散見されたものの、全体としてリスクオフムードに包まれるなか、大引けまで下げ幅を拡げる展開となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1172億円と、2018年2月以来およそ2年11カ月ぶりの高水準だった。売買高は1億7677万株と19年5月以来およそ8カ月ぶりの水準に膨らんだ。
値上がり銘柄数は98、値下がり銘柄数は518となった。
 
個別では、クリエアナブキがストップ安。スーパーバリュー、メディシノバ・インク、浜木綿は昨年来安値を更新。多摩川ホールディングス、大日光・エンジニアリング、リバーエレテック、ヤマト・インダストリー、愛光電気が売られた。
 
一方、大木ヘルスケアホールディングス、不二硝子、カーメイト、MICS化学、興研など6銘柄がストップ高。藤田エンジニアリング、ジーダット、松本油脂製薬、カイノス、リプロセルなど14銘柄は昨年来高値を更新。重松製作所、免疫生物研究所、日本エマージェンシーアシスタンス、鉱研工業、ハビックスが買われた。
 

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