日経ジャスダック平均株価は5日続落した。終値は前日比3円49銭安い3815円36銭だった。
朝方は好決算を発表した銘柄などが物色され小高く推移していたが、米中貿易摩擦の激化に対する懸念を背景とした中国株安や東証1部の主力銘柄で構成する日経平均株価の一段安を受け、投資家心理が悪化。徐々に売りに押される展開となった。
ただ、市場では「本日は、外部環境の先行き不透明感の悪影響を受けにくい内需関連銘柄や、本格化している4-6月期決算の良好な企業などに個人投資家の資金が向かった」との指摘が聞かれ、下げ幅も限定的だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で479億円、売買高は1億278万株だった。
値上がり銘柄数は265(スタンダード245、グロース20)、値下がり銘柄数は325(スタンダード311、グロース14)、変わらずは76(スタンダード73、グロース3)。
個別では、上期の業績予想を下方修正したカッシーナ・イクスシー、ケア21、三洋堂ホールディングス、東京日産コンピュータシステム、アズ企画設計など16銘柄が年初来安値を更新した。
急ピッチの上昇に対する警戒感から利食い売りが優勢となったアクサスホールディングス、元代表取締役の不正行為が発覚したジャストプランニング。他では、東北化学薬品、大木ヘルスケアホールディングス、ダイヤ通商が売られた。
一方、第1四半期決算を材料にニチダイがストップ高。シンクレイヤは一時ストップ高と値を飛ばした。
エフティグループ、ラック、インフォコム、東映アニメーション、ワークマンなど6銘柄は年初来高値を更新した。
値動きの軽さから値幅取りの動きがみられたビジョナリーホールディングス、通期業績予想を上方修正したクレステック、子会社の業務提携を発表したエスプール、子会社の業務提携を発表した石垣食品が買われた。
ジャスダック市場に2日上場したイボキンは午前に公募・売り出し価格(公開価格、1930円)を20%上回る2310円で初値を付けた。終値は2299円と、初値を小幅に下回った。
