日経ジャスダック平均は4日続落も物色意欲は健在

日経ジャスダック平均株価は4日続落した。終値は前日比4円67銭安い3872円78銭となった。
前日の米国市場では、上述した新型肺炎による背景から主要3指数は揃って1%強下落した。新型肺炎の感染拡大に対する警戒感から東証1部の主力銘柄で構成する日経平均株価も下落し、新興株にも相場環境の悪化を意識した売りが波及した。
ただ個別の好材料や業績期待を背景とした物色意欲は健在で、指数は午後にかけて下げ渋る動きもみられた。
 
新型肺炎関連と見なされている銘柄には一部で買い疲れ感も出てきており、防じんマスク大手の興研は大幅反落して取引を終えた。イマジニアやワークマンも下落した。半面、防毒マスクを手掛ける重松製は連日で高値を更新した。
 
市場では、新型肺炎への懸念で投資家心理は冷え込んでいるものの「(内需中心の)新興企業の業容に実際に与える影響は限られるとの見方が多い」ことが底堅さにつながっているとの見方があった。
 
ジャスダック市場の売買代金は概算で836億円と2018年10月18日以来、およそ1年3カ月ぶりの高水準となった。売買高は1億788万株だった。値上がり銘柄数は270、値下がり銘柄数は348となった。
 
個別では、極楽湯ホールディングス、アマガサ、スーパーバリュー、フィスコ、オンキヨーなど6銘柄が昨年来安値を更新。免疫生物研究所、大木ヘルスケアホールディングス、ヤマト・インダストリー、エムケー精工、イマジニアが売られた。
 
一方、中京医薬品、リプロセルがストップ高。ミヤコ、カイノス、ニチリョク、光・彩、両毛システムズは一時ストップ高と値を飛ばした。常磐開発、ドーン、アルバイトタイムス、エムケイシステム、アテクトなど17銘柄は昨年来高値を更新。シダックス、グッドライフカンパニー、ストライダーズ、フロイント産業、東京貴宝が買われた。

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