日経ジャスダック平均株価は3日続落し、前日比15円87銭安の3863円49銭で終えた。米中貿易摩擦への懸念がくすぶるなか、東証1部銘柄と比べて価格変動が大きい新興銘柄には売りが続いた。投資家心理が悪化、運用リスクを減らす動きが出た。
トランプ米政権内で対中通商政策に関する見方が分かれているため、最終的な内容がどのようなものになるのか見極めたいとのムードが強く、投資意欲は盛り上がらない状況となっており、物色対象も低位材料株など一部の銘柄にとどまった。
27日に3社の新規株式公開(IPO)を控え「個人が既上場銘柄への買いを見送った」面もある。
ジャスダック市場の売買代金は概算で620億円、売買高は1億4062万株だった。
値上がり銘柄数は239(スタンダード219、グロース20)、値下がり銘柄数は394(スタンダード376、グロース18)、変わらずは56(スタンダード54、グロース2)。
個別では、新都ホールディングス株の売却完了で材料出尽くしと受け止められ、SAMURAI&J PARTNERSがストップ安。ベルグアース、インターライフホールディングス、シンクレイヤ、ヒップ、nms ホールディングスなど111銘柄は年初来安値を更新。KeyHolder、ビジョナリーホールディングス、倉元製作所、デュアルタップ、やまねメディカルが売られた。
一方、アクティオホールディングスによる株式公開買付け(TOB)が発表された三信建<¥が買い気配のままがストップ高。ジェイホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。ソーバル、シベール、東北新社、共同ピーアール、トシン・グループなど17銘柄は年初来高値を更新。
アミタホールディングス、新都ホールディングス、高見沢サイバネティックス、桜井製作所、GMOペパボが買われた。
