日経ジャスダック平均株価は大幅に3日続落した。終値は前日比298円41銭安の3870円85銭だった。前日比の下落率は2011年3月15日以来、約6年11カ月ぶりの大きさだった。
5日の米株式相場の急落で投資家心理が弱気に傾き、PER(株価収益率)など投資指標面で割高な新興株への売りが膨らんだ。
米国株や東証1部の株価下落に歯止めがかからないため、「個人投資家が狼狽して、売りを積極化させた」形だ。
しかし、株価は高値圏での下落となったことで、「投資家のほとんどが利益を確保しながら株を売却できる状態にある」という。
大幅な株安となっているが、「投資家のダメージは小さい」との指摘が聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1856億円と、14年7月7日以来の高水準。売買高は2億6696万株だった。
値上がり銘柄数は19、値下がり銘柄数は720となった。
個別では、ジェイホールディングス、アイ・ピー・エス、チャーム・ケア・コーポレーション、santecがストップ安。神田通信機、シダー、Shinwa Wise Holdings、YKT、プラマテルズなど47銘柄は一時ストップ安と急落した。
ドーン、極楽湯ホールディングス、ウェッジホールディングス、ジェイテック、ブロッコリーなど57銘柄は昨年来安値を更新。フライングガーデン、リーダー電子、日本興業、ネットマーケティング、ハイパーが売られた。
一方、クリエイト、ニチダイがストップ高。綜研化学、NKKスイッチズなど4銘柄は昨年来高値を更新。クエスト、エスイー、新日本建物、フルヤ金属、GMOペパボがり率上位に買われた。
