日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比20円24銭高い2847円50銭だった。
新型コロナウイルスの感染拡大の終息が見通せないなか、ジャスダック市場では個別材料が出た銘柄への買いが優勢だった。資金の置き場を求める個人投資家が今後の業績拡大を期待してハーモニックに買いを入れたほか、ブロメディアやセリアが上昇した。
ただ、上値追いの勢いは限定的だった。新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが見えないうえ、時間外取引で米国株価指数先物がストップ安まで売られ、日経平均も急速にマイナスに転じていったことから、「投資家心理も再び弱気に傾いた」とされ、大引けにかけて、JASDAQ平均も急速に伸び悩んだ。
新型コロナ問題もあり、市場では「相場急落で低下した個人投資家の投資余力は回復したとはいえない」との見方があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で480億円、売買高は1億1537万株だった。
値上がり銘柄数は366、値下がり銘柄数は266となった。
個別では、藤田エンジニアリング、東洋合成工業、トーシンホールディングス、ウィザスが一時ストップ高と値を飛ばした。ワイエスフード、ホットマン、常磐開発、ライフフーズ、共和工業所が買われた。
一方、メディシノバ・インクが一時ストップ安と急落した。クルーズ、ソフトウェア・サービス、セプテーニ・ホールディングス、ヤマックス、ユニバーサルエンターテインメントなど9銘柄は昨年来安値を更新。サン電子、第一商品、セレスポ、内外テック、テリロジーが売られた。
