日経ジャスダック平均は14日続伸した。前日比6円09銭高の3394円53銭と8月2日以来約2カ月ぶりの高値となった。2017年2月10日~3月10日の21日続伸以来の連騰記録が続いている。
ジャスダック市場は、NYダウなど主要株価指数が高かったことや、トランプ米大統領の発言により米中貿易交渉の進展期待が広がったほか、日米両国の首脳が25日、貿易協定の締結で合意したことも投資家心理を改善させた。
日経平均が反発し、東証株価指数(TOPIX)が一時年初来高値を更新したことなども個人投資家センチメントに寄与し、ジャスダック平均にも買いが先行して始まった。
また、ワークマン、ハーモニックといった指数インパクトの大きい時価総額上位銘柄の一角が堅調に推移したこともプラスに働いた。
9月末に配当や株主優待の基準日を迎える銘柄の権利付き最終売買日にあたり、一部に個人の物色が向かった。ワークマンやUTなど時価総額の大きな主力株が買われ、指数をけん引した。
一方で、9月中間決算期末を前に持ち高調整の売りが出たほか、ジャスダック市場は14日続伸していることもあり、一本調子の上昇に対する警戒感からの戻り待ちの売りも散見され、上値の重い展開となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で463億円、売買高は5924万株。
値上がり銘柄数は349、値下がり銘柄数は260となった。
個別では、ニックス、HAPiNS、セキチューがストップ高となり、アミファ、両毛システムズは一時ストップ高となった。マサル、ドーン、Shinwa Wise Holdings、日本マクドナルドホールディングス、ジェーシー・コムサなど21銘柄は年初来高値を更新した。アストマックス、朝日ラバー、ソフィアホールディングス、共同ピーアール、スリー・ディー・マトリックスが買われた。
一方、日本エマージェンシーアシスタンス、東邦レマック、エムティジェネックスが年初来安値を更新した。イマジニア、クラスターテクノロジー、サン電子、川重冷熱工業、レカムが売られた。
