日経ジャスダック平均株価は小幅ながら10日続伸した。終値は前日比0円29銭高い3700円82銭と、連日で年初来高値を更新した。2018年10月24日以来、およそ1年1カ月ぶりの高値水準。
米国株高や円高一服を映して投資マインドが改善し、買いが先行した。東証1部の主力銘柄の上昇を受け、新興市場でも個人投資家の買い安心感を誘った。
経済対策関連銘柄や個別に材料が観測された銘柄、値動きの軽い低位株などを中心に値を上げる銘柄が散見され、ジャスダック平均は9月5日から26日にかけて記録した14連騰以来約3カ月ぶりとなる10連騰となった。
もっとも、取引終了間際には利益確定売りで下げに転じる場面もあった。
市場では「相場全体が手掛かり難のなか、一部の材料株に資金が集まっていた印象が強い」と、新興市場の売買が活況になるのは年末にかけての新規株式公開(IPO)ラッシュのスタートとなる10日以降との見方が出ていた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で521億円、売買高は5604万株だった。
値上がり銘柄数は300、値下がり銘柄数は307となった。
個別では、イワブチ、ニチダイがストップ高。ランシステム、ウチダエスコは一時ストップ高と値を飛ばした。オリエンタルコンサルタンツホールディングス、システム ディ、イマジニア、構造計画研究所、トスネットなど26銘柄は年初来高値を更新。日本コンピュータ・ダイナミクス、ニッポン高度紙工業、日本一ソフトウェア、ユタカ技研、ダイヤ通商が買われた。
一方、極楽湯ホールディングス、インヴァスト証券が年初来安値を更新。チエル、AKIBAホールディングス、トライアイズ、大井電気、エスエルディーが売られた。
