日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比33円71銭安い3841円44銭と、3カ月ぶりの安値となった。
前場中頃までは前日終値付近でのもみ合いが続いた。しかし、その後香港などのアジア株の下落を受けて日経平均が下げ幅を広げると、ジャスダック平均もマイナス圏に下落し、引けにかけてはじりじりと下げ幅を拡げる展開となった。
トヨタの部品調達難による大幅減産を材料として「自動車関連の大型株に市場の視線が集中した」といい、新興株の取引は盛り上がりを欠いた。
東証1部で自動車関連株が売られるなか、経済活動の先行き不透明感から新興市場の中で景気敏感株が多いジャスダック市場にも売りが波及した。
シンクレイヤや京極運は大きく下げた。プロルートや出前館が下落した。
半面、前日大引け後に2022年6月期の黒字転換予想を発表したランシステムが買われ、フクダ電も堅調。星医療やカイノスは上昇した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で706億円、売買高は8152万株だった。値上がり銘柄数は115、値下がり銘柄数は497となった。
個別では、シンクレイヤ、プロルート丸光、京極運輸商事がストップ安。北川精機は一時ストップ安と急落した。秋川牧園、ルーデン・ホールディングス、インターライフホールディングス、イナリサーチ、ソフトフロントホールディングスなど88銘柄は年初来安値を更新。Mipox、ホットマン、太洋物産、出前館、リプロセルが売られた。
一方、ランシステムがストップ高。三ッ星、フクダ電子、星医療酸器は年初来高値を更新。カイノス、Speee、アンビスホールディングス、ユビテック、アピリッツが買われた。
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