日経ジャスダック平均株価は小幅ながら続落した。終値は前日比1円38銭安い2952円79銭だった。
日経平均株価が上昇して始まるなかで新興市場も上げて始まったが、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が相場の重荷となった。新型コロナによる業績への悪影響が少ないとみられるIT(情報技術)関連、半導体関連銘柄や、電子商取引、宅配サービスなどの巣ごもり関連銘柄を中心に個人の買いが集まった。
前日まで下げた銘柄などに個人投資家の買いが入ったが、新型コロナウイルスの感染に対する警戒感が消えないため利益確定売りや手じまい売りも出やすく、全体に値保ちは良くなかった。前日買われた興研や重松製が利益確定売りに押され、かわって「巣ごもり消費」関連銘柄がにぎわった。「個人投資家はコロナウイルス関連銘柄の中で投資資金をぐるぐる回している」という。
ジャスダック市場の売買代金は概算で429億円、売買高は9261万株だった。
値上がり銘柄数は342、値下がり銘柄数は276となった。
個別では、fonfunが一時ストップ安と急落した。エスエルディー、フジコー、クリップコーポレーション、妙徳、ディーエムソリューションズなど11銘柄は昨年来安値を更新。倉元製作所、興研、クラスターテクノロジー、重松製作所、セキチューが売られた。
一方、出前館、田中化学研究所、中京医薬品、アイビー化粧品、アクセスグループ・ホールディングスがストップ高。アンドール、ニューテックは一時ストップ高と値を飛ばした。星医療酸器は昨年来高値を更新。応用技術、ソレキア、多摩川ホールディングス、平山ホールディングス、テクノ・セブンが買われた。
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