日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比27円82銭高い3995円74銭で、2018年5月下旬以来およそ3年1カ月ぶりの高水準だった。
東京市場全体を動かす材料はなく大型株の動きが鈍る中で、個人投資家の買いが小型株に向かい、新興企業市場は終日堅調だった。
市場関係者は、「日経平均株価などと比べるとジャスダックは緊急事態宣言の影響を直接的に受ける銘柄の比率が低く、経済正常化を期待した買いが入りやすい」と指摘。そのうえで「新型コロナウイルスのワクチン接種が本格的に進展し始めたことを追い風に上昇しているようだ」とみていた。
東映アニメやナカニシ、シンバイオが上昇した。半面、出前館は大幅下落した。フェローテク、プロルートが安かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で641億円、売買高は1億2611万株だった。値上がり銘柄数は405、値下がり銘柄数は225となった。
個別ではアイビー化粧品が一時ストップ高と値を飛ばした。大本組、第一建設工業、B-R サーティワンアイスクリーム、翻訳センター、木徳神糧など38銘柄は年初来高値を更新。スリー・ディー・マトリックス、フォーサイド、第一商品、Mipox、IMVが買われた。
一方、五洋インテックスがストップ安。出前館、アルマード、ハマイ、ハンズマン、日本ロジテムなど7銘柄は年初来安値を更新。プロルート丸光、太洋工業、GFA、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、ラクオリア創薬が売られた。
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