日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比13円19銭高の3816円38銭と8月31日以来の高値だった。
最高値を更新している米国株に日本株の出遅れ感が強いとの見方が広がるなか、個人投資家のマインドが改善しており、主力の東証1部市場に比べこれまで物色の圏外に置かれていたジャスダック市場への見直し買いが継続する格好となった。
25日は9月中間期末の配当や株主優待の権利確定日だった。このため「売りを手控える雰囲気が強く、株価は上昇しやすかった」という。
午後は値動きの軽いバイオ関連株などに物色が向かった。
市場では、10月にかけて新規株式公開(IPO)が増えることから「個人投資家がIPO銘柄に資金を振り向けそうで、目先は低調な地合いになる可能性がある」との見方もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で582億円、売買高は9146万株。
値上がり銘柄数は380(スタンダード359、グロース21)、値下がり銘柄数は242(スタンダード230、グロース12)、変わらずは70(スタンダード65、グロース5)
個別では、マサル、ミューチュアル、テリロジー、インフォコム、カイノスなど9銘柄が年初来高値を更新。水処理関連として思惑買いが続くナガオカが18%高となったほか、18年11月期第3四半期累計営業損益が前年同期比黒字となったオプトエレクトロニクスは、15%高と急騰した。iPS細胞関連銘柄にも注目が集まりリプロセル、テラ、J・TECへと関心が向かったほか、緑内障治療剤の臨床試験が終了したデ・ウエスタン・セラピテクス研究所が買われた。このほか、リリカラ、イボキンどが値上がり率上位にランクインした。
一方、サムシングホールディングス、東北新社、三洋堂ホールディングス、マリオン、香陵住販など12銘柄が年初来安値を更新。通期業績予想を下方修正したタカギセイコーが12%安となったほか、ケア21、ホロン、ユークス、ナカボーテックが売られた。
